Sonic Youth / Sisterのリマスター盤(ORG盤)とUKオリジナル盤とCDを聞き比べ

コンニチハ、Sonic YouthのSchizophrenia(統合失調症)の歌詞に出てくる気が狂った女性です。

Schizophrenia(統合失調症)は私を安らぎの場へ連れて行ってくれます

嫌なこと言う歌詞だなあと思ったりもするんですけどねw
統合失調症についてはWikiでも見て下さい。
統合失調症 Wikipedia

今日は、そのSchizophreniaが収録されているSisterのリマスター盤についてです。


Sonic Youthのインディ時代の初期4枚のアルバムはOriginal Recordings Groupという会社がリマスター盤を製作しています。
略してORG盤。

最近もNirvanaのIn Uteroで紹介したばっかりですが、MFSLと同じようにORGという会社もオリジナルマスターテープを借りてきて、独自にリマスターしてリリースしているようです。
リリース形態はアナログレコードのみのようです。

Sonic YouthのORG盤3枚

Confusion is Sex、EVOL、Sisterの3枚です。
Bad Moon Risingはまだ入手していません、っていうかまだリリースされていないのかな?

詳細はORGオフィシャルページを見て下さい。

Sonic Youth / EVOLのORG盤の目印

ORG盤の見分け方は写真の通り、包装ビニールにステッカーが貼ってあるか、裏ジャケにORGのロゴがあるかどうか。

Sonic Youth / SisterのUKオリジナル盤とORG盤とCD

今回、聞き比べに使用するのはCD(DGC盤)、UKオリジナル盤、ORG盤の3種類です。
ORG盤は、NirvanaのNevermindは素晴らしかったですが、In Uteroは微妙な音質でした。
今回はどうでしょうか?

音質的に最強と言われることが多いオリジナルレコード盤とORG盤を聞き比べるのははじめてです。

Sonic Youth / SisterのオリジナルUK盤とORG盤とCD

UKオリジナル盤はBlast Firstからリリースされたもの。
カタログ番号はBFFP 20です。
本当はSSTからリリースされたUSオリジナルの方が良いんですけど、さすがに入手は難しいかと。

Sonic Youth / Sisterのディズニー写真

ディズニーから文句を言われたら面倒なことになると、後の盤では黒塗りにされてしまった写真もオリジナル盤のジャケには勿論あります。

聞き比べは毎度おなじみ方法、各メディアから製作したMP3でやります。
FoobarのReplaygainとABXを使えば聞き比べやすいですし、MP3でも違いはかなり理解できますんで。
曲はSchizophreniaです。

結果は意外なことに、UKオリジナル盤が最も好きになれない音でした。
レコード信者としては、本当はこんなことを言いたくないんですがね…
でも、ウソを書いてもしょうがないんで正直に書きましょうw

ギターの高音はハッキリしているんですが、ペラペラな感じがします。
特に30秒ぐらいから始まるギターのハーモニーというか、そこら辺が不鮮明って言うのかな。
全体的に迫力不足です。

ORG盤は、UKオリジナル盤の欠点を全て補っています。
複数のギターの音は立体的に聞こえますし、ドラムもある程度の迫力はあります。

個人的にはUkオリジナル盤よりもORG盤の音が良いと思いましたが、人によっては高音が不鮮明で篭もった音だと判断する人もいるでしょう。
好みが分かれそうな音です。

CDはORG盤の音に近いです。
言いたくはないんですがw、UKオリジナル盤の音よりも好きです。
ただ所詮はCD、いつものごとくアタック感が強くて音が飛んで来るような感じです。

1987年当初、SSTもBlast FirstもレコードだけじゃなくCDもリリースしていたようです。
その後はDGCが1994年に再発したようですが、そのときにリマスターしたのかな?
私のはDGC盤です。

結論は、1位がORG盤、2位がCD(DGC盤)、3位がUKオリジナル盤です。
ただ、NirvanaのNevermindと違って、多くの人がORG盤を気に入るだろうと言い切れません。
好みが分かれそうな音です。

UKオリジナル盤が最もダメだったなんてショックです。
まあ音質なんて好みの問題も大きいですけどね。

音質が最も良いと言われるオリジナルレコード盤もアルバムによってはダメなんですね。
アルバムによって違うんだということで。
特にインディ盤は腕の悪いエンジニアがカッティングしていたり、安い工場でプレスされていたのかもしれません。

コメント

  1. gase より:

    この記事を読んで、ふと自分のLPを引っ張り出してみたら、
    First Blast盤だw

    最近聴いてなかったので、どんな音かは忘れちゃいました。
    久しぶりに聴いてみます。

  2. じーたー より:

    前から思ってたが、CDもファーストプレスで聞き比べしないと、公平とはいえないね。

  3. Hyottoko より:

    >gaseさん

    First Blast盤を持っていますか!
    表裏ジャケットから消された写真はディズニーの他にもう一つ女性の肖像のようなのがあるんですが、私のは黒塗りに消されていました。
    真のオリジナルではないかもしれません。

    色々調べて見ましたが、DGCがCDで再発したときにSisterに限らずマスタリングをやり直しているようです。

    ということは、私はSisterではオリジナル盤よりリマスターCDの方が良いと感じたことになってしまいますw
    暇があったら是非聞き比べてみてください。

  4. Hyottoko より:

    >じーたー

    昔はアナログマスターテープの音をデジタル化する機械の性能が低かった、マスタリングの技術が発達していなかったなどの理由により、昔のCDの音質はレコードと比べて悪いと言われることが多いです。

    音質が悪いと言われているものを血眼になって探してカネを出して買う気は起きませんし、そのCD発達期の欠陥品と思われるものと比較しないからといって不公平だとは思いません。
    オリジナルレコード盤が最強なのでは?というスタンスが土台にありますから。

    また、レコードの場合はラッカー盤が寿命を迎えるとカッティングし直しますが、そのときに音質が変わってしまいます。
    厳密に言うと一番最初のラッカー盤から製作されたのが真のオリジナル盤らしいです。

    CDはリマスターされない限り、1stプレスでも2ndプレスでも音に変化がありません。
    リマスターされるまで、延々と1stプレスと同じです。

    MetallicaのMaster Of Puppetsの記事で比較したのは1stプレスのCDではないですが、1stプレスと音は変わりません。

    これらを考慮すると、CDのファーストプレスにこだわる意味は無いと考えています。

    だから意義を見出せませんし、積極的に比較しようとは思いません。
    現行ので充分だと思います。

    まあ音質比較は楽しいんで、一度はやってみたいですけど。

  5. gase より:

    しまった。Blast Firstでしたね。さかさまに綴ってしまいましたw

    わたしの所有する盤も、表面の女性の肖像らしきものは黒く潰されています。同じ盤かもしれません。
    わたしの場合、LPとCDで同じスピーカーで聴いていないので、フェアな聴き比べはできませんが、LPの音のほうが好みです。
    わたしはBlast First盤でも十分に良いと感じられるのですが、ORG盤がそれ以上に良いということを聞くと、聴いてみたくなりますね。

  6. Hyottoko より:

    ORG盤はどちらかというとCDに近いんでお気に召さないかもしれませんw

    更に調べてみましたが、我々のレコードは2ndプレスと呼ばれているようです。
    ただ、ジャケットが変わっただけでラッカー盤は初期のものではないかと期待してマトリクスを見てみたんですが、はっきりしたことはわかりませんでした。

    1-2という表記があったんですが、これが何を意味するのかわかりません。
    ラッカー盤は1だけどジャケットは変更したから1-2だという都合のよい解釈をしてしまいたいですw

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