以前、Nirvana / Nevermindのリマスター盤の紹介(2009年ORG盤)というのを書きましたが、このORG盤の音質が素晴らしくてとても感動しました。
通常のCDなんて聞いていられないほど良かったです。
そういうわけで、In UteroのORG盤も欲しくなって探していたんですが、最近ようやく見つけることができました。
In Uteroもリマスターを期待している人が多そうですよね。
Nevermind同様、現在までリマスター盤は2種類存在します。
一つはMFSLからリリースされたCD。
MFSL盤は数量が限られ、すぐに廃盤になってしまうんで、現在では中古でプレミアが付いています。
こんなの買えないよw
知識のある中古屋でも1万円以上の値が付いていることが多いです。
私は持っていません。
もう一つのリマスター盤は今日紹介するORG盤です。
こちらはレコードのみです。
In UteroのORG盤(ORGオフィシャルサイト)
私の知る限り、ブートじゃないリマスター盤は上の2枚だけです。
まあアナログレコードの場合は、ラッカー盤というレコードの溝の大元の型を作り直すごとにリマスターしているのと同じなんですけどね。
聞き比べに使用するのは写真の3枚です。
CD1枚にLP2枚。
まずはORG盤ですが、見分け方は下の写真のとおり、包装ビニールのステッカーか裏ジャケットにORGと書かれているかどうかです。
まあ盤面を見れば直ぐわかるんですけどね。
カタログ番号はORG033です。
私が入手したIn UteroのORG盤は黒いですが、4000枚限定で黄色いレコードもリリースされています。
私が持っているもう一枚のレコードは、Simply Vinylからの再発盤です。
Simply Vinylという会社も、180g高音質盤で旧作を再発している会社です。
カタログ番号はSVLP0048です。
どうやら98年に再発されたレコードのようです。
残念ながらオリジナル盤ではありません。
In Uteroのオリジナル盤はDGC-24607です。
ただ、入手は難しいかもしれません。
In Uteroのオリジナル盤 nirvanadiscography.com
聞き比べは高音質盤(MFSL盤やORG盤)は本当に高音質なのか?と同様に、アナログレコードの音をWAVで取り込んで、そのWAVから生成したMP3で行いました。
これでも違いはかなり出ますんで。
聞き比べの結果は、正直言ってORG盤は微妙です。
Nevermindはとても素晴らしい音質だったんですけどねえ。
最もアタック感が強くて高音がキンキンしているのは当然CDです。
毎度のごとく悪い意味でうるさいですし、音が飛んでくるような感じです。
逆に最もアタック感が弱いのはORG盤なのですが、Nevermindと違って全く音に迫力がありません。
クリスのベースの音抜けは最も良いような気がしますけど。
言葉ではうまく表現できないんですけど、イコライザーで高域と中域を絞りすぎたような音とでもいいましょうか。
とにかく迫力がない。
まあそれが良いという人も多いと思いますけど…。
最もバランスが取れていたのはSVLP0048でした。
これは良い音だと思います。
CDのように音が飛んでくる感覚はないですし、ORG盤のように迫力に欠けているわけでもないです。
そういうわけで、最も良かったのはSimply VinylのSVLP0048だったという予想外の結果に。
ORG盤には期待していたんですが…。
まあ好みの問題もあるんで、一概にORG盤を否定はできないんですけど。
ここまできたらUSオリジナル盤DGC-24607も聞いてみたくなってきました。
さっきも書きましたが、アナログレコードの場合は、ラッカー盤というレコードの溝の大元の型を作り直すごとにリマスターしているのと同じなんで、オリジナルはどうだったのか知りたいです。
中古レコード屋で運良く巡り会えたらいいんですけどねw
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