今日はSoundgardenのSuperunknownのリマスター盤の感想です。
私はスーパーデラックス盤とレコード盤を購入しました。
発売日から約半月遅れでようやく聞くことができました。
詳細はSuperunknown20(オフィシャルサイト)でどうぞ。
最近は反音圧主義なマスタリングが目立つようになってきましたが、Superunknownはどうでしょうか?
まずはリマスターCDの音についてです。
まあ聞く前からamazon.comのレビューを読んでたもんで、期待していなかったんですけどね。
amazon.comには2 months of excitement ends in disappointment as the loudness wars win again; keep your original CDとあるように、聞いた瞬間に思ったことは音が大きすぎてうるさいなあと。
まあ音が割れているとは感じませんでしたが、Loudness Warなリマスターです。
波形で音を判断して欲しくないんで最近は載せていなかったんですが、たまには貼っておきましょう。
これはSpoonmanの波形です。
こうみると、CDが登場してある程度月日が経過して技術が発達し、なおかつ音圧戦争が始まる以前である90年代中頃から後半のCDが最も良い音だったと思います。
オリジナルCDの波形は大き過ぎず小さすぎず素晴らしいです。
って波形だけで判断しているように書いてしまいました。
実際のところ音質面ではどうでしょうか。
foobar2000のリプレイゲインを使用し、オリジナルCDとリマスターCDを聞き比べてみると、曲によってはリマスターCDの方が籠って聞こえました。
これは意外でした。
しかし、リプレイゲインを使用しないと音が大き過ぎてうるさく感じます。
だから私としては今回のリマスターCDよりもオリジナルCDの方が良いと思います。
買う価値はないです。
続いてレコードの音です。
今となってはかなり貴重なオリジナルレコードについては数年前にSoundgardenのSuperunknownのアナログ盤というのを書きました。
ですが今の私はこれを書いた時点とは考え方が変わっています。
オリジナルLPを聞けば聞くほど音の歪みが目立つので、中古で買った盤の状態が悪いと思い再び高い金を払ってオリジナルLPを買い直しました。
そういうわけで我が家にはオリジナルレコードが2枚もあるんですが、2枚とも同じところで音が歪みます。
これは偶然ではなくそういう仕様なんじゃないかと思います。
レコードはヴォーカルの「サシスセソ」の発音が歪みやすいと言いますが、まさにそれを体現しているような盤です。
特にHead DownとBlack Hole Sunは酷いです。
リマスターレコードでは改善されているので、リマスターレコードの購入はおススメします。
再び波形を。
これはレコードの音を同じ音量で録音したものの波形です。
音の大きさでいえばオリジナルレコードの方が大きいです。
リマスター盤の方は上をちょん切ったような波形なんでダイナミックレンジ不足に見えますし、CDのマスターを使いまわしていると思われますが。
でもまあ、実際に聞いてみるとリマスターCDみたいにやかましくはないです。
オリジナルレコードは入手困難で高額なわりには音が良くないんで、今回のリマスターレコードはおススメです。
ですがこれを書いている時点では4000円ぐらいしますけど。
最後にスーパーデラックスのおまけCDについてです。
一番おもしろかったのはB-Sides & Moreですかねえ。
Demosもそこそこ面白かったですが、繰り返し聞くものでもないかなあと。
5.1chミックスは聞いていません。
ブルーレイを5.1chで聞ける環境ではないんで。
まあこの5.1chの評判は最悪のようです。
何ページにもわたるブックレットは眺めてて面白いですけど、ライナーノーツは英語なんでよく理解できません。
そういうわけで、熱心なファンのコレクションとしてはスーパーデラックスは良いと思いますが、買うならやはりレコードをお勧めしたいです。
amazon.co.jpへのリンクを貼っておきます。
Superunknown(20th Anniversary Super Deluxe Edition)
今回は日本盤はリリースされていないようです。
嬉しいような悲しいような。
コメント
はじめまして。
jack white関連の調べものの末にたどり着きました。
それにしても、何と僕好みなblog!!w
おそらくは同年代と思われますが、だからこその趣味(’90s)や考え(音質に対する姿勢)での共通項が多く、楽しく拝見させて頂きました。
かなり丁寧に更新されているご様子ですが、これからも足しげく通いたいと思いますので、末永く続けて下さい。応援しています。
追伸:ちなみに僕も数少ない日本のsoundgardenファンです。何故に理解されない(以前に知らない)!?と思う反面、いいものはいいという思いを年々強め、益々好きになるばかりです。あそこまで音楽(音)に対して誠実なバンドなかなかいないですよ。
こちらこそはじめまして。
Jack Whiteは音質に関して書いたと思いますが、音楽性も最高ですね。
Lazarettoも愛聴しております。
数年前と比べて更新のペースは格段に落ちていますけど、またまだ続けるつもりです。
たまに覗きに来てくだされば幸いです。
ありがとうございます。