2012年の秋冬にリリースされる過去の名盤のボックスセットについて

前回チラリと書いた過去の名作のボックスセットについてです。
今年は特にリリースが目立つ気がします。
年末商戦の新たな主力となるのでしょうか。

サンケイビジネスアイ 「大人消費」で音楽CD復活 ミスチルなど人気作品続々、課題は若年層開拓

日本ではこんな風な分析もあるようですが、海外でも中高年に買ってもらえるものを積極的に展開しようとしているんですかね?

Velvet Underground & Nico、Sex Pistols、Rage Against The Machine、Massive Attack、Smashing Pumpkinsを取り上げます。


まずはVelvet Underground & Nicoの45周年。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ(45周年記念 スーパー・デラックス・エディション) 日本のオフィシャルサイト
Velvet Underground & Nico-45th Anniversary(輸入盤 amazon)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ(45周年記念 スーパー・デラックス・エディション 日本盤 amazon)

最新リマスターに色々未発表音源とかが収録されたCD6枚組です。
ライヴ音源が最も気になるところですが、未発表曲とか貴重曲とか言われても結局のところオリジナルアルバム収録曲ぐらいしかあまり聞かないんで別になくてもいいかなあと。
モノラルもデラックスエディション付属のを持っていますし。

最新リマスターといっても、マスターテープの音を極力変えないというフラットトランスファーという概念の基に作られたVelvet Underground & NicoのSACD
には勝てる気がしません。
それほどSACDの音は素晴らしいです。
ということでこのボックスセットはパスします。

次はSex Pistols。

勝手にしやがれ!!<35周年記念スーパー・デラックス・ボックス>(DVD付)日本盤 amazon<35周年記念スーパー・デラックス・ボックス>(DVD付)
Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols: Super Deluxe Edition輸入盤 amazon

「ベルゼンの毒ガス室」やDVDは気になるところですが、この価格でレコードも入っていれば買っていたとは思うんですがねえ。

レコードは残念ながら別売りです。
1977枚限定のカラー盤はもう売り切れてしまったようです。
こちらは黒盤のようです。
Never Mind the Bollocks (2012 Remaster) [Analog] amazon

一番のウリはオリジナルマスターテープからの初めてのリマスターのようです。
キンキンサウンドになっているのではと推測してしまいますけど、私の所持している90年代にリリースされた日本盤TOCP-53098の時点で音は小さいもののサウンドはキンキンなんですよね。
再発盤アナログV2086は素朴な音です。

今回のリマスターは気になるところではありますし、CD単品でも売っていますがやっぱり買うならレコードですかねえ。
勝手にしやがれ!!<35周年記念デラックス・エディション>2枚組日本盤<35周年記念デラックス・エディション>
Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols: Deluxe Edition2枚組輸入盤

次はRage Against The Machineの1stです。

Rage Against The Machine – XX (20th Anniversary Edition Deluxe Box Set)(2CD+2DVD+LP)完全生産限定盤[US輸入盤] Sony Music Shop
Rage Against the Machine-XX (20th Anniversary) amazon

リマスターCDだけなら通常盤か3枚組を購入すればいいと思います。
前回書いたように90年代のCDにはリマスターの必要性はあまりないと思いますけど。

Rage Against the Machine 20th Anniversary 3枚組輸入盤 amazon
Rage Against the Machine 20th Anniversary 3枚組日本盤 amazon
Rage Against the Machine20th Anniversary 輸入盤 amazon
Rage Against the Machine20th Anniversary 日本盤 amazon

最も気になるのはボックスセットのDVDのライヴ映像ですかねえ。
ただそのためだけに10000円を出して買うのも微妙です。

レコードのオリジナルUS盤は既に所持しているんですが、リマスター盤のアナログも買ってもいいかなあと。
Rage Against the Machine: 20th Anniversary Edition [Analog] Music On Vinyl 高音質盤
Rage Against the Machine (20th Anniversa [Analog] 通常盤
Rage Against the Machine (Picture Disc) [Analog]

ピクチャーディスクも捨てがたいんですが、Music On Vinylの高音質盤でも試してみようかと思います。
ボックスセットのレコードがMusic On Vinyl盤だったら10000円出しても良いかと思ったかもしれません。

次はMassive AttackのBlue Linesです。

ブルー・ラインズ(2012リミックス&リマスター・エディション)(デラックス)(完全生産限定盤)
Blue Lines [Analog] [CD+DVD, Original recording remastered, Import, from US]輸入盤

これはマスタリング前のミキシングからやり直しているリミックス盤です。
CDとレコードの他に92khz/24bitのDVDも付いています。

このアルバムの音楽性から考えて、キンキンサウンドになっていたら本当に最悪だと思いますけど、どんなさうんどなんですかねえ。
輸入盤の価格が現在5600円と割安なんでかなり迷っております。
買うならこれかなあ。

最後はSmashing Pumpkinsの「メロンコリーそして終りのない悲しみ」です。

メロンコリーそして終りのない悲しみ(デラックス・エディション)(DVD付)(完全生産限定盤)日本盤
Mellon Collie & the Infinite Sadness [Box set, CD, Deluxe Edition, Original recording remastered, Import, from US]輸入盤

CD5枚にDVD1枚です。
オリジナルアルバム収録曲の他に60曲以上のボーナストラックが聞けますが、さっきも書いたようにアルバム収録曲以外は殆ど聞かないので私には不要です。

これもリマスターが宣伝文句のひとつとなっております。
リマスターCD単品もリリースされます。
メロンコリーそして終りのない悲しみ(通常盤)日本盤
Mellon Collie & the Infinite Sadness輸入盤

リマスターについて思うこととSmashing PumpkinsのSiamese Dreamのリマスターの感想で書いたように、Siamese Dreamのリマスターは音圧至上主義的キンキンサウンドなんで、メロンコリーのリマスターには期待しておりません。

だからボックスセットを買うことはないのですが、メロンコリーのオリジナルレコードは中古で滅多に見かけず、見かけたとしても高額で売っていて入手困難なので、今回のレコードなら買ってもいいかなあと。
Mellon Collie & the Infinite Sadness [Analog]
4枚組で少々高いんですが。

スマパンのオフィシャルストアのMCIS Reissueではこの他にも色々なセットが売っております。
一番高いので250ドルです。

以上で終わりです。
ボックスセットはいらないけどレコード単品なら欲しいっていうのが多かったです。
CDとレコードではマスタリングが大幅に違う可能性も否定できないですし、買うならレコードですかね。

リマスターあれですし、アウトテイクはあまり聞かないですし、こういうボックスセットを買いすぎると置く場所に困りますしね。

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