Smashing Pumpkinsのライヴの感想(2010年8月10日 新木場スタジオコースト)

昨日はSmashing Pumpkinsの単独公演に行ってきました。
先週取ったチケットの整理番号が300番台だったんでガラガラなのでは?と思っていましたが、満員とはいえないまでも整理番号の逆からチケット売ったんじゃないのかと疑ってしまうぐらい客は入っていました。

前座のバンドの影響なのか、とある系統の若い女の子が多いという、経験したことの無い奇妙な空間で見てきましたw

8時過ぎぐらいに行ったんで前座は見ていません。

スマパンのライヴを見た感想は一言でいうと微妙でした・・・


内容はZeitgeistとTeargarden by Kaleidyscopeの曲と過去の名曲を織り交ぜると言ったところでした。

序盤は心配するほど悪くはないと思いましたが、Ava Adoreの力技ラウド・ヴァージョンで一気に醒めてしまいました。
演奏がハードすぎて美しい曲が台無しです。

こうなると過去の名曲にもあまり熱くなれないと言いますか・・・
まあ曲が始まった瞬間は「おお!」ってなったんですが・・・

Earphoriaを聞いて思っていたことですが、アルバムで聞けるようなヘヴィで図太くてうねるようなギターサウンドをライヴで再現するのは難しいのかなあと。

特にCherub Rockはアルバムで聞いていた方が良いんじゃないかと思ってしまいました。
Bullet with Butterfly Wingsは良かったです。

最近の曲は悪くはないんですが「思い入れ」という部分で過去の曲に負けるから、まあしょうがないですw
Tarantulaなんかは凄く良かったですけどね。

観客が沸くのもTodayでありBleeding the Orchidであり1979でありCherub RockでありStand Inside Your Loveであり・・・

最近の曲と過去の曲を交互にやっているような感じでした。
熱くなったり醒めたりって人は多かったのでは?

曲順が違ってたら感想もまた違うものになっていたかもしれません。
「ここは過去の曲を連発してごり押し!」というメリハリをつけた方が良かったような気がします。

昔のスマパンは見たことないんで知らないですけど、現在は本当にビリーのワンマンバンドだと思いました。
もう一人のギターの音量低すぎw

メタルのテクニック見せつけ系ギタリストのように退屈なギターソロを延々と弾き続ける姿を見ると、オリジナルメンバーが存在すれば、ここまでワンマンになることもなかったのでは?と思わざるを得なかったです。

退屈といえば、曲なのか即興演奏なのかはわかりませんけど、混沌としたノイズが長々と続いたのも苦痛だったなあ・・・
Sonic YouthやそれこそPavementの混沌ノイズと違って緊張感が無くて退屈でした。

昔からこういうバンドだったんですかねえ?

本編最後のTonight,TonightもAva Adore同様に醒めてしまいました。
クラシカルな楽器の音が一切無く、演奏も激しいラウド一辺倒ヴァージョンでした。
無駄にハードって感じで、こんなのTonight,Tonightじゃないw

まあフルオーケストラを従えろというのは無理ですが、キーボード奏者を雇うとか、昔のようにアコギを使うとかさ・・・
昔のライヴ映像と比べると、メンバーが変わればこうも演奏が変わるのかと。

アンコールのUnited Statesも退屈な即興で曲を台無しにしている印象。
これじゃあ「革命だ!」なんて気分になれないわけで。

そういうわけで、エキサイティングなときもありましたが、私にとっては全体的に微妙なライヴでした。
まあビリー以外のオリジナルメンバー不在ということだけが原因ではないとは思います。

「新作をリリースした再結成バンド」の難しさを実感しました。
過去の名曲が最も盛り上がるという状況は避けられませんから、どう折り合いを付けていくのかと。

PixiesやRage Against The Machineのように新作をリリースしない再結成が一番良いような気がしてきました。
The Verveは上手くやったかなあ。
Soundgardenは新作をリリースするなよw

私がSmashing Pumpkinsを知ったのはメロンコリーとAdoreの間だったかなあ?
Adoreツアーの来日で見るチャンスはあったのですが・・・
最後の来日もねえ・・・

まあバンドはいつどうなるかわかりませんから、後悔しないためにも無理してでも見ておいた方が良いということで。

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