昨日書いたリマスターに関係する話です。
ですが全く人気のないSACDの話です。
先日、SHM-SACDの第二弾がリリースされました。
私はThe WhoのWho’s NextとBlack SabbathのParanoidを購入しました。
今日はBlack SabbathのParanoidを取り上げます。
誤解されたくないので毎回書きますが、私はSACDには関心がありますけど、SHM仕様かどうかはどうでもよいです。
SHM-CDは詐欺だと思っている人間ですから。
シングルレイヤーかハイブリッドかどうかもあまり関心はありません。
Black SabbathのParanoidのSACDについて、オフィシャルサイトには「国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター」とあります。
「国内オリジナル・アナログ・テープ」については「どのSHM-SACDを買おうか?」と「同じアルバムを何種類持っている?」に書いたんで省略。
少し補足すると、本国のレーベルに保管されているであろう大元のマスターテープよりも、日本にあるコピーのマスターテープの方が、保存環境によっては状態が良い場合があるようです。
もう年代モノですからねえ。
DSDというのはSACDのデータ形式です。
つまり、そのアナログテープをDSDデータとして取り込んで、マスタリングして、そのDSDデータをそのままSACDにしましょうってことです(DSDデータを音楽CDのデータ形式に変換することも可能です)。
これもデジタルリマスターの一種です。
Black SabbathのParanoidは現在まで何回もリマスターされてきたようです。
音楽CDとしての最新リマスターは2009年とのことですが、私は持っていません。
私が所持しているのは2004年にリマスターされた音源を採用しているPOCE-1098ですので、それとの比較となります。
聞き比べた感想は好みが分かれそうな感じだなあとw
CDの方がシャーシャーしていて高音が強いです。
悪く言えばキンキンしすぎ。
ですが高音を上げたギターサウンドがクリアだと感じる人もいると思います。
SACDの方が低音がしっかりしています。
特にParanoidのうねるようなベースは迫力があります。
ですが低音と高音を強調したドンシャリサウンドではないです。
悪く言えば、こもりすぎ。
高音が弱く感じる人もいると思います。
だから好みが分かれそうな違いだなあと。
私はSACDの方が良いと思いました。
SACDを聞いた後にCDを聞くと、ギターだけでなくドラムやオジーのヴォーカルさえもキンキン聞こえてどこか変だと思えます。
War Pigsの30秒ぐらいだったと思いますが、女性の声のようなのが被さってくるところも不自然です。
SACDの方が自然な音だと思います。
レンジが広いといいますか。
でもギターの音がはっきり聞こえないと思う瞬間もあります。
まあこのように好みの分かれそうな音なんですが、どちらがマスターテープに忠実で、バンドが実際に試聴してOKを出したであろうオリジナルレコード盤に近い音なんでしょうか?
オリジナル盤はキンキンしているのか?、それとも籠った音なのか?、それらと全く違う音なのか?
今回のSACDのコンセプトからするとSACDがオリジナルに近くて、POCE-1098は高音をいじり過ぎたと思ってしまうのですが、真実はどうですかねえ?
それを知るにはオリジナル盤を聞くしかないんですが、Black Sabbathのオリ盤もBeatlesほどではないにせよプレミアが付いています。
軽く検索したところ、おおむね1万円前後で取引されているようで…。
入手は簡単ではないので難しいところです。
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