ウチのサイトのPavementのページを見直したら、内容がテキトーすぎるので作り直そうかなあと思う今日この頃です。
今日は昨日少し触れたPavementについて、と行きたいところですがその前にロウファイについて。
Pavementはロウファイの代表的なバンドです。
ロウファイという言葉は、いつから使用されているのか分かりませんが、グランジオルタナ期にちょっとしたムーヴメントになりました。
ローファイとはLow Fidelityの略。
英語表記はLo-FiとLow-FiがあるようですがLo-fiが主流のようです。
直訳すると低い正確性。
音楽ジャンルの解釈は人によって違うので説明するのは難しいのですが、力の無い歌や下手クソな演奏を安い機材でレコーディングしたサウンドを指すようです。
インディバンドやアマチュアバンドの大半は該当しそうですけどね。
あとはアマチュアバンドの宅録といったイメージ。
安い機材による素朴なサウンドに加え、売れることを度外視した実験的な音楽性といった意味合いもあるようです。
Nirvanaのブレイクによってインディが注目された時代ならでは!って気がします。
ウチのサイトでは、Pavementの他に初期のBeck、Beat Happening、Sebadoh、インディ時代のLiz Phair、少年ナイフ辺りでしょうか。
それで、ショボくてヘナチョコなサウンドから生まれるのは何?
これがロウファイの核心だと思います。
一番有名だと思われるBeckのMellow Goldを例にしてみます。
一曲目のLoserから脱力感が全開。
宅録を連想させる素朴なサウンドと力強いとは到底思えないヴォーカルに、「俺は負け犬なんだから殺せばいいだろ!」という真面目に生きる気を感じさせない歌詞。
その後はPay No Mind、Fuckin With My Headなど、全くやる気を感じさせない脱力的な曲が続きます。
聞いていると真面目に生きるのが馬鹿らしくなってきますw
このアルバムを聞いてアドレナリンが全開になる人なんていないでしょう。
当時はNirvanaを始めとする轟音サウンドでステージ・ダイヴ!、といった脱力的なサウンドとは対照的なモノが流行しつつあった時代。
パワフルな音楽に反発するようなサウンドはこの頃から存在していたのです。
まさにオルタナティヴに対するオルタナティヴ!
つまり、脱力的でやる気の感じられないサウンドが「負け組」をリアルに描写していたので受け入れられたと言えるでしょう。
あとは下手クソで弱々しいのが新鮮で心地よい!っていうのもあったと思います。
インディ時代のLiz Phairや少年ナイフは、負け犬っていうよりもこちらの要素が強いと思います。
上述した6バンドの音楽性は6人6色。
音楽性の共通点は少ないです。
でも、熱き血潮が燃えるような音楽とは対照的な、力の抜けるサウンドというのが共通点でしょうか。
それがLo-Fiなんだと思います。
それでPavementですが、長くなったし酔っぱらい過ぎたので次の機会に。
コメント