New Eccentric(ニュー・エキセントリック)は現状を打ち破るのか?
雑誌の文句を言いながらも、雑誌を情報源にしている今日この頃です。
今日は先日出たCROSSBEATと2ヶ月ぐらい前に出たSnoozer6月号に書かれていたことです。
似たり寄ったりの大したことのないバンドがハイプ(過剰宣伝)で祭り上げられているUKですが、どうやら新しい音楽用語が生まれたようです(苦笑)。
その名もニュー・エキセントリック。
eccentricは「風変わり」とか「変人」という意味。
提唱したのはUKのオブザーヴァーという雑誌です。
オブザーヴァー誌がどういう意味合いで使ったのかはSnoozerに少し書いてあります。
「文学的なブリティッシュ・ロック・バンドは田舎臭いインディ・ロックに挑戦する」
「オアシスはキングコングのように威張り腐ったチンピラ文化(オアシスの時代はもう終わりという意味らしい)」
文学的なブリティッシュ・ロック・バンドのことをニュー・エキセントリックと呼んだようですが、Snoozerでは「クラクソンズ以降」の異能サウンドが世界同時多発的に大増殖!
Snoozerがプッシュしてきたバンドが注目される時がきた!バンザーイ!
といった感じで、UK以外のバンドも紹介しています。
田舎臭いインディ・ロックというのはLibertinesやArctic Monkeysのフォロワー、80年代リバイバル系のことを指すのでしょうか?
Snoozerでは労働者階級がどーのこーのと難しい話になっていますが・・・
それに対してクロスビートですが、今日会社で少し読んだんだけど、そのまま会社に置いて来てしまったので俺の記憶が間違っているかもしれません。
CBは現在のUKシーンのカウンターカルチャー的に捉えていた気がします。
LibertinesやArctic Monkeysのフォロワー、80年代リバイバル系が溢れかえっているUKインディバンドに共感できない連中が、独自の方法で面白い音楽を追求し始めたと。
そしてSnoozerとクロスビートに共通するのはニュー・ウェーヴを引き合いに出している点だ。
Sex Pistolsが従来の価値観を破壊した後、独自の方法で音楽を製作し始めたバンドによる新しい波が押し寄せた80年代のUK。
これと状況が被るらしい。
それが事実だとすると面白い。
ようやくUKバブルが弾ける時が来たのかもしれません。
でも、ニュー・エキセントリックの実際のところはどうですかねぇ。
UKメディアのハイプにはウンザリだ。
Strokesを流行らせたのはNMEという雑誌、それに続くWhite StripesもNME、LibertinesもNMEだったかな?
ここまでは良いんですがねぇ、問題はその後。
Libertinesフォロワーや80年代リバイバルを流行らせたのもNMEだった気がする。
ニュー・レイヴはNMEが作り出したという分析もあります。
今回はNMEではなくオブザーヴァーですがどうでしょう?
日本のメディアって、海外のメディアが持ち上げたバンドを追っかけただけ、ってイメージがありますから。
まあ、取り敢えずFoalsというメディア一押しのバンドを聞いてみましょうか・・・
似たり寄ったりの商業的なバンドに対するカウンターカルチャーといえば90年代USオルタナを連想しますしね。
だから期待していますw
果たして、ニュー・エキセントリックという言葉は流行するのでしょうかw
まあ90年代USオルタナのように、特定の音楽を示す言葉に成り下がり、また新たに登場するバンドは全てエキセントリック!、みたいなことにならなければ良いのですが・・・
意味が分からない人はオルタナティヴとは?を参考にして下さい。
そういえば、New EccentricなUKバンドたちは、現在のシーンに共感できない代わりに90年代USオルタナバンドを好むことが多いらしいです。
Eccentric(変人)といえば、Butthole Surfersを連想してしまいますけどw
Sonic Youthなど様々なバンドが挙げられていますが、Pavementが印象的です。
UKに限ったことではないですけど、最近のバンドに最も音楽的影響を与えているのはPavementだと思います。
長くなったので続きはまたの機会に。