Liz Phair (リズ・フェア)

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Liz Phair (リズ・フェア)のアルバム紹介

Liz Phair (リズ・フェア)の概要

リズ・フェア89年に大学を卒業後、歌を始めた彼女は92年にニューヨークのインディレーベルMatadorと契約、93年には”Exile In Guyville”でデビューを飾ったが、このアルバムではPJ Harvey同様にセクシャルな歌詞が話題となった。

あなたを犬のようにファックしたい
あなたのフェラチオ・クイーンになりたい
アソコが真っ青になるまでファックしてあげるわ
(Flowerの歌詞)

このような話題性も合ってアルバムはメディアから高評価を得て、20万枚以上のセールスを記録、オルタナ・クイーンとして祭り上げられることとなった。

歌詞の内容が赤裸々? 女性はそういう(性欲的な)部分を隠すように教えられてきたからよ。
(リズ・フェア)

彼女が言うには、歌詞は女性同士の下ネタ話と何ら変わりがないという(後に自意識過剰な面もあったと語っているが)。
女性は性欲を隠すべきだという世の風習を無視した彼女の歌は注目を浴びた。

PJ Harvey同様、セクシャルな部分ばかりが注目されがちだが、女性のあるべき姿という価値観に捕われず、自由に言いたいことを歌にするというスタイルが本質的な魅力だ。
リズのような女性ミュージシャン達の登場で時代は変わったと断言できるだろう。

このような強気とも取れる活動とは裏腹に、ステージ恐怖症でライヴは苦手だった。

2ndアルバムもセクシャルな歌詞があるのだが、その後は結婚、出産など人生経験を重ねるにつれて表現する内容も変わっていった。
ステージ恐怖症も克服したようだ。

私の生き方と作品を通じて、私なりにちょっとでも時代を変えられたらというのがいつだって私の強い”動機”なの。
今でもまだ女性が正当な社会的評価や自由を得られていないと信じているから。
(リズ・フェア)

音楽性は、初期の頃はノイズの少ないロウ・ファイ感漂うロックだったが、2003年のメジャーデビュー作ではメインストリーム寄りのポップなロックに挑戦した。

変化することは他人同様怖いことだけど、変化することは生きることの証
(リズ・フェア)

リズ・フェア2しかしながら余りにポップだったため、今更セル・アウトしただのアヴリル化だのと従来のファンから攻撃されてしまった。

彼女自身は、元々インディ・オルタナ界隈には居心地の悪さを感じていたようで、オルタナの女王というレッテルを勝手に貼られて苦しんだこともあり、意に介していない様子。

今現在もオルタナという枠組みにすら捕われずに、自由に活動中らしい。

関連リンク


Liz Phair (リズ・フェア)のアルバム紹介

1.スタジオアルバム

Exile in Guyville

93年のデビューアルバム。
Tortoiseなどのポストロックで有名となったブラッド・ウッドと製作された。

セクシャルな歌詞で注目された。
全曲の歌詞に目を通したわけではないが、簡単に見たところFで始まる4文字言葉は、上述の”Flower”と”Fuck and Run”ぐらいしか見当たらない。

実はこのアルバムの全曲は、Rolling Stonesの”メインストリームのならず者(Exile On Main Street)”に対する、対話的なアンサーソングで、ストーンズが提供した議題を1曲ごとに議論したアルバムなのだ。

音楽的な未熟さを指摘する声もあるが、そのローファイでぶっきら棒なところがこのアルバムの魅力でもある。

“6’1””、”Never Said”、”Canary”、”Girls! Girls! Girls!”が分かりやすい曲。

日本盤は無い

Exile in Guyville – iTunes Store


Whip-Smart

94年の2nd。
本人曰く、大衆を意識したアルバムらしく、製作にあたりUrge Overkillの助言が役に立ったらしい。

サウンド面ではデビュー作よりもしっかりしているが、脱力的な雰囲気は相変わらず。
なので、1stや3rdを気に入った人にはオススメしたい。

“Supernova”は彼女の代表曲。
“X-Ray Man”はVelvet Undergroundの”Waiting For The Man”をパクろうとした曲らしい。

Whip-Smartの日本盤

Whip-Smart – iTunes Store


whitechocolatespaceegg

結婚、出産を経て製作された98年の3rdアルバム。
個人的にはこれが最高傑作。

セクシャルな歌詞は影を潜めたが、良い曲が詰まっているので歌詞を抜きにしても楽しめる。

脱力的なリズの歌と、やさしいメロディに癒されて欲しい。

“White Chocolate Space Egg”、”Perfect World”、”Shitloads Of Money”が特にオススメ。
セールス的には全盛期は過ぎていたが、彼女のキャリアでも最高のデキ!

プロデュースなどでマイケル・スタイプ以外のREMのメンバーが絡んでいる。

whitechocolatespaceeggの日本盤

whitechocolatespaceegg – iTunes Store


Liz Phair

2003年の4htアルバム。
インディ・デビューから10年が経過しているのだが、実質上のメジャーデビュー作。
3rdから今作の間にリズは離婚し、シングルマザーとなった。

上で述べたように過去のアルバムのようなローファイサウンドから脱却し、大袈裟なプロダクションによりアヴリル・ラヴィーン化したことで批判を浴びたアルバム。
事実、アヴリルを手がけたプロデューサーチームが参加している。

アヴリルのようなポップなハードロックが好きな人にはオススメ。
そうじゃない人は手を出さない方が良い。

離婚後の恋愛によって我が子を傷つけてしまったことを歌う”Little Digger”、反社会的な”Love/Hate”、女もセックスのときに男を利用するという”H.W.C.”などはアヴリルよりも考えさせられる歌詞だ。

Liz Phairの日本盤

Liz Phair – iTunes Store


Somebody’s Miracle

2005年の5th。

リズは、4thアルバムとそれ以前のアルバムとの中間に位置するアルバムというようなことを語っていたが、どちらかというと4thより。

ディストーションギターは減ったが、ローファイ感覚は薄くメジャーな音。

4thを気に入ったなら聞いてみると良いだろう。

Somebody’s Miracleの日本盤

Somebody’s Miracle – iTunes Store


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