以前「Smashing Pumpkinsの来日公演にはたぶん行きません」という日記を書きましたが、私の予想に反してスマパンの武道館公演のチケットは売り切れたようですね。私は今でもチケット代が高いのではないかと思っていますが、他のバンドの来日公演の情報を仕入れてみたところ、実は他の同クラスと比較するとスマパンは安いのではないかと思いました。
最近はライヴを見に行くという行為から遠ざかっていて春のPJ Harveyのライヴを見たのが久々だったこともあり、そのあたりの情報に疎かったのでいろいろと調べてみて思うところをダラダラ書いていきます。PJ Harveyも¥14,000と知ったときは高いなあと思いましたよ。
なぜチケット代が高騰しているのか?
主にコロナ流行以降に、特に海外のバンドのチケット代が高騰したイメージがあります。ロシアのウクライナ侵攻で資源だけでなく様々な物価が高くなってしまいました。円安、人手不足による人件費の高騰、ライヴそのものへの需要の高まりなどいろいろな要因があるようです。
そんな中で目を引いたのが、音楽を聴く手段としてサブスクが主流となり、CDなどのフィジカル音源が売れなくなったため、バンドはライヴを収益の柱とするしかなくなったという分析です。
確かに昔は、バンドはアルバムを売るためにツアーをしていたというイメージがあります。特に日本では「来日公演決定!」というニュースが流れると注目されます。これは私がサイトを運営していても実感します。たまにアクセスログを見ますけど、最近でいえばToolとMercury Revのページのアクセス数が不自然なほど増加していました。別にググっても上位表示されるページではないのですが、原因はおそらく来日公演が決定したからでしょう。
昔はこういうニュースでCDを購入した方が多かったのかもしれませんが、今はありえないですよね。
この2つのページも何年も全く改訂していないので何とかしようとは思っています。
現在のチケット代は?
調べてみるとビッグネームほど高いという印象です。まずは現在のスーパースターであるビリー・アイリッシュのさいたまスーパーアリーナ。
収益の一部が気候変動対策団体への支援に回される¥74,800のCHANGEMAKER席はさておき、Gold¥48,800、アリーナスタンディング¥36,800、SS¥19,800、S¥15,800、A¥9,800となっています。
良い席とダメな席の値段がハッキリしているという印象ですけど、おそろしいと思うのは高額な席も含めてほぼソールドアウトだということです。この値段で買いますかね。私の金銭感覚が狂っていると思ってしまいます。
続いてOasisの東京ドーム。
VIPの¥75,000はさておき、SS¥33,000~B¥12,000となっています。おそらく外野席であろうA席は¥20,250。ドームは音も悪いらしいですし、それを遠くから眺めて2万円というのは・・・
続いて「グランジ・オルタナティヴの総合サイト」関連。実は来日ラッシュなんですね。
もう終わりましたがBeckはNHKホールでS¥23,000、A¥17,000。スマパンと比べると高いです。単独公演のほかにnano mugenという日本のバンドがメインのフェスにも出演しましたが、このフェスのチケットが¥12,800だったことを考えると、持ち時間は少ないとはいえフェスで見た方が・・・。価格差がありすぎですね。
まあ日本のバンドのライヴ代は安いということでしょうか。
Foo Fightersはさいたまスーパーアリーナで¥25,000~¥15,000。こういうのと比べるとスマパンのS¥17,000 A¥15,000は安いと思います。あくまで比べればの話ですが。
ToolはKアリーナ横浜で¥35,000~¥15,000。Toolの日本での人気を想像するのは難しいですが、スマパン以上にチケットが売れるのか心配です。まあスマパンに関しては予想を外したのでこれ以上言うのはやめましょう。プロモーターは勝算があるのでしょう。
ただ、Kアリーナ横浜は行ったことないのでどういう会場だか知りませんけど、チケット高すぎだと思います。チケット代を見ていると頭がおかしくなりそうです。金銭感覚が狂っているのは世間一般ではなく私の方なのでしょうか?
アイキャッチ画像は2007年来日公演のチケットの画像ですが、ご覧のとおり¥7,000でした。
続いて中堅~人気面での小物(言い方が悪いですが悪気はありません)
- Mercury Rev ¥9,000 Spotify O-EAST
- Jon Spencer ¥8,500 渋谷 CLUB QUATTRO
- Jesus Lizard ¥9,800 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
- Pixies ¥12,000~¥9,800 EX THEATER ROPPONGI
「グランジ・オルタナティヴの総合サイト」から離れたところですと
- Bright Eyes ¥11,000~¥9,500 EX THEATER ROPPONGI
- Horse Girl ¥7,700 Liquidroom
- The Get Up kids ¥8,000 リキッドルーム
- Clap your Hands Say Yeah 渋谷クラブ・クアトロ ¥8,000
- Black Country, New Road ¥8,800 EX THEATER ROPPONGI
中堅から小物も昔と比べれば遥かに高いですね。5千円前後で見ることができた時代が遠い昔のように思えます。ですが大物連中と比べると会場が小さいこともあり、値段相応の体験ができるのではないかと期待は高いです。
私としてはこの中ではToolは見たいんですけど高いので考え中です。おそらくステージに不気味な映像をながすスクリーンがあると思うので、音さえよければ遠くからそれを眺めていれば楽しめるかも。Mercury RevとPixiesは最近の作品がパッとしないのであまり・・。久々にBright Eyesを見たいかな。
人間はライヴに何を求めているのか?
上で紹介した記事の中には、ライヴの需要が高まったのは「インターネット時代とSNSでの体験共有の投稿」も背景にあるとの分析もありました。つまりはライヴに行ったら写真や感想をSNSにアップして同じ会場にいた方々と語り合ったりとか、そういうコミュニケーションができる魅力があるということでしょう。
ライヴの魅力は体験の共有なのでしょうか?
NHKで「ヒトはなぜ歌うのか」という興味深い番組が放送されていました。
この番組はおススメです。結論はリンク先の下の方なので少し引用させていただきます。
アムステルダム大学 ヘンキャン・ホーニング博士
「動物はグルーミング(毛づくろい)で『集団の絆』を確認しますが、ヒトが作った大集団ではグルーミングしきれない。その代わりに音楽が生まれたのではないでしょうか。集団が協力し合うためにとても役立つ発明だったはずです。『ヒトはなぜ歌うのか?』の答えは『集団の絆』のため、私たちは人とつながるために音楽を手にしたといっていいのではないでしょうか」
「歌う」と「ライヴを見る」は少し違うかもしれませんが、「SNSでの体験共有の投稿」で「集団の絆」を確かめたいというのもあるのではないでしょうか? ひねくれ者の私も自己分析してみると否定できません。
ライヴの需要が高まったのは「SNSで個人が気軽に情報発信可能になり、ライヴに対する思いを共有できるようになったから」でもあると思います。
まあこの価格ではもう大物のライヴに行く気はしないですね。会場が大きくて見にくい、音が悪いのに価格が高すぎる。私には魅力的には思えません。








