Tool 19曲(You Tube)
Tool (トゥール)の概要
90年代前半から台頭し、現在も最前線で活躍する数少ないバンドの一つ。
90年にロサンゼルスで結成。
わずか7回ライヴを行っただけでレーベルからのオファーが殺到した。
メンバーによるとロサンゼルスでは誰もが次のNirvana探しをしていたから簡単だったとのこと。
93年には1stアルバム”Undertow”をリリースし、ロラパルーザに出演。
ロラパルーザでのステージが評判をよび、奇妙な生物が登場する個性的なビデオがMTVで放送されるようになり、人気に火が点いていった。
オルタナが衰えつつあった96年にリリースした2ndアルバム”Aenima”で才能が爆発し、全米2位を獲得しグラミー賞を受賞。
Toolの音楽性は、プログレッシヴとメタルという言葉が浮かんでくるようなもの。
ヘヴィなサウンドに複雑な展開、曲の長さは6分以上、覚えやすいメロディは少ないし、ヘヴィでノリノリのサウンドで大暴れしてストレス解消といったものとは対極に位置する。
何回も繰り返し聞かないと理解できない音楽で、大衆性とは無縁な音楽だ。
しかしこのバンドの暗黒世界と波長があったら最後、抜け出すことは不可能。
多くのバンドがクソったれな世の中を上から見下し怒りを爆発させているのに対し、Toolの場合はクソったれな世の中でクソにまみれてニヤニヤ笑っていると評価されたことがあるが、正にその通りだ。
冷たい汚物、冷血な悪魔などと形容されることもある。
ライヴではメイナード・ジェイムス・キーナンの女装、全身ペイント、カツラといった奇抜な衣装が不気味さに拍車をかける。
オルタナの流行が完全に終焉していた2001年に3rdアルバムLateralusをリリース。
発売後一週間で55万枚以上を売り上げ、オルタナ支持者の存在を証明して見せた。
アルバムのデキも、似たり寄ったりで感情表現の欠片もないニューメタルにウンザリした人々の期待に応えるものだった。
そしてニューメタル・ラップメタル勢の大半が死に絶えた2006年に4thアルバムをリリース。
NIN同様、本物は生き残ることを証明した。
アルバムをリリースするペースは非常に遅いものの、2020年現在もバンドは存続中だ。
関連リンク
Tool (トゥール)のアルバム紹介
おすすめアルバム
まずは出世作となったAenimaをおすすめしたい。
ニューメタルやラップメタルとの格の違いを見せつけたLateralusも名盤。