Nirvana / In Utero 20th Anniversary Editionの音質

コンニチハ、クリス・ノヴォゼリックです。

(カートがIn Uteroの2013年ミックスを気に入ると思うかという問いに対して)

それは分からないなあ。それは分からない・・・
でも俺は気に入ってるよ。(ロッキングオン2013年11月号より)

Twitterに書いたNINのライヴですが、結局熱が上がったんで行きませんでした、最悪。

今日は去年から書こうと思って先延ばしにしてきたIn Uteroの2013年リマスターとリミックスの音質についてです。

In Uteroのリマスターなどについては今まで散々書いてきましたが、我が家にはマスタリング(カッティング)が違う盤が6個あります。
いったいどれが「本物」のイン・ユーテロなんだと皮肉を言いたくもなります。

個人的には、90年代の特に半ばごろの作品はリマスターする必要はないと思っています。
CDが出始めのころと違って技術も進歩していましたし、Loudness War(音圧競争)が始まる直前の素晴らしい時期だったと思います。

レコードしかなかった時代の作品のCD化と違って、「オリジナルレコードの音に近づける」という大義名分も弱いですし。

どーせ音圧重視のキンキンサウンドにするんだろ?としか思えないのです。
Nirvanaに限って言えばNevermindの20周年記念リマスターは最悪でしたし。

それでIn Uteroの2013年リマスターCDですが、予想外にもオリジナルCDよりも音圧が低くなっています。
音が飛んでくる感覚はオリジナルCDの方が強いです。

レコードの音とかLoudness War(音圧競争)を相当意識したリマスターとなっております。
これには驚きました。

やはり音圧至上主義の終焉は始まっているのでしょうか。

そういうわけで、今回のリマスターの音は良いと思います。
「オリジナル」というブランドを意識しなければ、私はこっちの方が良いと言うかもしれませんw

次にクリスとスティーヴ・アルビニが手がけた2013年ミックスについてです。
リマスターとリミックスの違いが分からない人はWikipediaでも見てください。

マスタリング(Wikipedia)
ミキシング(Wikipedia)

先ほど引用したロッキングオンでクリスは「オリジナルは押さえつけるようなサウンドだと思ったから、それを少し解放してあげようとした。」と言っています。

一言で表すなら「立体的」ですかねえ。
オリジナルミックスと比べるとかなり違う印象を受けるでしょう。

私はオリジナルミックスの方が好きです。
悪くはないとは思いますが複雑な感情が渦巻きます。

私が購入したのはスーパーデラックスエディションです。
イン・ユーテロ<スーパー・デラックス・エディション>(日本のユニヴァーサルの公式サイト)

ちょっと高いですが、やはりコレクションとしては最高です。
アルビニがカートに送った書簡は面白かったです。

レコードですが、In Utero-20th Anniversary Edition (3lp) [Analog] リンク先はamazonはリマスターのレコードであって、2013年ミックスの音源は収録されていません。

2013年ミックスのレコードは去年の11月のRecord Store Day限定品です。
In Utero 2013 Mix RSDのオフィシャルサイト

Black Fridayだけに黒いジャケットですね。
私はこっちだけ買いました。

RSD限定のはずなんですが、amazonでも買えるようです。
In Utero (2013 Mix) [Analog]

大手amazonでも買えるんじゃあレコード・ストア・デイの意味がないと思いますけどね・・・

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