Primal ScreamのScreamadelicaのリマスター盤の感想とScreamadelica 20th Anniversary Limited Collector’s Editionの写真
新譜を買うよりも旧譜のリイシューの方が心躍るようになったのはいつからだろうと思う今日この頃です。
先日、Screamadelica 20th Anniversary Limited Collector’s Editionを買いました。
Screamadelica 20th Anniversary Limited Collector’s Edition(Primal Screamのオフィシャルサイト)
Screamadelica20周年ということで、My Bloody Valentineのケヴィン・シールズが関わったリマスター盤がリリースされ、その中でも最も豪華なヴァージョンです。
まあ、先ほどリンクを貼ったページにはRemastered by Bobby Gillespie and Andrew Innesと書かれていて、20th Anniversary Limited Collector’s Editionのリマスター盤にはケヴィン・シールズが関わったのかよくわからないですが。
他のヴァージョンにはRemastered by Primal Scream & Kevin Shieldsと明記されているんですけどねえ。
20th Anniversary Limited Collector’s Editionとは別物なんでしょうか?
それとも、両方とも同じマスタリングで単なる書き間違いか?
今日はそのScreamadelica 20th Anniversary Limited Collector’s Editionのリマスター盤の感想と紹介です。
今回のScreamadelicaのリマスター盤は音が良くなったとの評価が目立ちますが、私が聞き比べた限りそんなことはありません。
以前紹介したリマスター盤の中では、スティーヴ・アルビニがリマスターしたJesus Lizardのアルバムと同じパターンだと思います。
全体的な音圧が上がっているので、小さい音量でも旧盤よりも大きな音が出ますが、高音がクリアーになったとか低音が強くなったとか、そういう音質の変化はほとんど感じられません。
Foobarのリプレイゲインを使用して音圧を揃えて聞き比べてみるとそれが良く分かります。
敢えて言うなら、リマスター盤の方が微妙にクリアーに聞こえますが、気のせいだと言われても否定できないレベルです。
つまり旧盤の音量を上げて聞けば、リマスター盤とほぼ同じ音が出ます。
音圧が上がって小さい音量でも大きな音が出るようになると、音質まで変わったと勘違いしやすいんですよ…。
こういうリマスターは詐欺だと思う方も多いかもしれませんが、私はむしろ素晴らしいリマスターの一つだと思うようになりました。
旧盤の音質が素晴らしければ無理やり変える必要は無いからです。
ScreamadelicaのオリジナルCD盤は、恐ろしいことにオリジナルレコード盤と同じような音が出ます。
90年代前半のアルバムも80年代以前と同様に、CDよりもレコードの方が音が良いという仮説を立てていたんですが、これにはビックリです。
この年代になるとデジタルマスタリングの技術がそれなりに発達していたんでしょうか?
まあオリジナルレコード盤はオリジナルCD盤と比べて、最後のHigher Than The Sun (A Dub Symphony In Two Parts)とShine Like Starsの音が異常に大きいという違いがありますけどw
リマスターは音圧が上がっていますが、絶えず最大レベルを振り切っているような音圧至上主義的マスタリングというわけではありません。
程よく音圧が上がっているといった感じです。
音圧が上がっただけでも喜ぶ人は多いんじゃないでしょうか?
特に最近のバンドの曲とシャッフルして聞くことが多い人にはね。
まあ、音楽をアルバム単位で聞く方はScreamadelicaを聞くときだけ音量を上げれば良いだけなんで無理して購入する必要は無いですし、iPodで色んな曲をシャッフル再生することが多い方は音量調整が面倒でしょうからリマスター盤を購入したら良いんじゃあないでしょうか。
ここからは写真で紹介。
これは結構大きいですw
CDは大きさ比較用に並べてみました。

詳細は先ほどリンクしたScreamadelica 20th Anniversary Limited Collector’s Edition(Primal Screamのオフィシャルサイト)を見ていただければわかるんですが、そこに書いてあるようにTシャツはLサイズです。
外人Lだと大き過ぎて着れないなあw

オフィシャルサイトの写真では、CDの色がカラフルですが、実物はそんなことありません。
ピクチャーディスクとなっております。

5000個限定のようで、シリアルナンバーが入っています。
私のは100番台です。
100番より前のものは、丸型ボックスが赤ではなく白で、メンバー全員のサインも入っているようです。

リマスター盤以外のCDでは、ライヴアルバムが素晴らしいです。
リミックス集もそれなりに楽しめます。
DVDはまだ見ていませんが、恐らく日本語の字幕は無いでしょう…
ボックスセットとは関係ないですが、ここからはオリジナル盤の写真です。

オリジナルレコード盤のカタログ番号はCRELP 076です。

今日はこれで終了です。
コメント2件
90年代の作品となると、それ以前のようにレコードと比べてCDの音が悪いってことがないのかなあと思います。
となると、「レコードと比べてCDの音が悪いのでリマスターでレコードの音に近づける」という大義名分ないわけで。
個人的にはオリジナルからかけ離れたリマスターじゃなくて良かったと思います。
音圧を程よく上げただけのリマスターは、当事者達が関わったからこそ、そうなったのかもしれませんね。
はじめまして
これまでは80年代までの名盤がリマスターされていましたが、ついに90年代に突入しましたね
時代や録音技術の向上に伴って音質が格段に良くなった頃なので、おっしゃる通り音圧以外に大した違いはないですね
今後リリースされる90年代のリマスターはその辺りを吟味したうえで購入、ですね