RadioheadのThe King Of Limbsの販売方法を見て思うことを

コンニチハ、Radioheadのトム・ヨークです。

MP3とCDはサウンド的に比較にならない。
そこは重要なポイントさ。
でも、工芸品としてのCDってほんと、最初から救いようがないもんね。
僕とスタンリー・ダンウッドで必死になってCDボックスのパッケージングを考えたりするんだけど、いつも苦労する。
今回はレコードも出るぞって言われたりすると大喜びで。
レコードって、やっぱり目で見てかっこいいんだよ
CDの一番惜しい点はそこだけど・・・（クロスビート2008年3月号から引用）

各種音楽ニュースで流れている通り、Radioheadが新作をリリースするそうです。

レディオヘッド、新作スタジオ・アルバム『ザ・キング・オブ・リムス』いきなり登場

前作のIn Rainbowsのリリース方法とは多少異なります。

詳細は日本のRadioheadオフィシャルサイトにあります。

今週末にMP3とWAVの配信がスタート、CDは3月後半、ニュースペーパーアルバムという豪華盤はMP3かWAVのダウンロードも可能で物品は5月発送、ってところです。

ダウンロード販売が先って言うのは、悪く捉えればファン泣かせで商業的ｗ
CDリリースまで待てない人はダウンロード販売で買って、更にCDも買ってしまうでしょう。

Radioheadの場合は、CDにはもうあまり力を入れていない印象を受けます。
今回はWAVでも配信していますし。
確かにアナログレコードを買い始めると、CDって中途半端だなあと思ってしまいます。
工芸品としてはレコードに勝てないですし、中身はデジタルデータですから44.1khz/16bitのWAVやFlacと同じ音質ですし。

もうねえ、個人的には日本盤の対訳しか魅力が見出せないんですよ…
MP3やFlacもレコードから生成したものの方が音質的に好きですし。

ただ、レコードは大きいんで保管場所を確保しなければならないのが最大の欠点です。
手間もかかるし。

それにしても、MP3とWAVの価格差は300円。
どちらの方が人気出るんでしょうか？
これは興味深いです。
人々は音質を考慮に入れるんでしょうか？

最近はMatadorやMergeといったレーベルがFlac配信をしていますし、今回のRadioheadのWAVもそうですが、いよいよCDと同等の音質のデータを配信するのが当たり前の時代に突入したかもしれません。
ITMSについては私はアンチiPodなので知りませんし、SONYの配信も見たことないんで知りません。

まあMP3とWAVを同じ売り場に並べて、どちらが人気が出るのかは興味があります。
WAVが勝てばCDと同等の音質データ配信時代に突入ですｗ

そうなるとますますCDの立場がなくなってしまうわけです。
まあ完全には無くならないと思いますが、レコードよりもCDの方が絶滅危惧種だと思います。

以前も書いた気がしますが、アメリカのライヴ会場の物販ではCDよりもレコードの方が売れるらしいです。

多分、今後は「レコードを聞くのが音楽ファンのステータス」みたいになっていくんじゃないっすかｗ
インディ・スノッブという言葉が好きなSNOOZER辺りはレコード・スノッブやらヴァイナル・スノッブという言葉を使用するかもしれませんｗ

RadioheadのThe King Of Limbsはニュースペーパーアルバムを買おうと思っています。
ダウンロードはWAVでｗ
「新聞アルバム」ですから、新聞のようなパッケージなんですかねえ？
まだ3ヶ月近く先の話ですが、楽しみにしています。