Jack WhiteのBlunderbussはアンチ音圧至上主義アルバム

コンニチハ、ジャック・ホワイトのWikipediaです。

ジャック・ホワイトは過剰なマスタリングが施された現代的ポピュラーミュージックを嫌う(「普通にアンプにギターを繋いで、普通にギターを演奏して、普通に歌を歌ったら、あんなおぞましいキラキラとした音は出ない」と『Bigread』誌において語っている)。

今日は「面倒だ信じてしまえWikipedia」から始まりましたが、Wikiにはこう書かれていますけどこの話は本当なのかわかりません。
Bigread誌そのものの情報が見つかりませんがこの雑誌は存在するのでしょうか?
やはりWikiを鵜呑みにするのは危険ですかねえ。

ただ、去年リリースされたジャック・ホワイトのBlunderbussは現代的マスタリングに喧嘩を売ったアルバムです。


まあこのアルバムは音質云々はさておき、音楽の内容がすばらしいです。
RaconteursやDead Weatherよりもよいと思います。
衝動性はWhite stripesの方が強烈ですけど、ポップで聞きやすいですし、自分がノイズギターに疲れる年頃になってきたのかもしれませんが。

Jack White – I’m Shakin’

見れない場合や他の曲はJackWhiteVEVO’s channelでどうぞ。

はじめてアルバムを聞いたときはなんか他のアルバムと比べて音量が小さいなあと思いませんでした?
まあノイズギターよりもアコースティックな感じが強いんで音が小さく感じるのかもしれないと思いましたが、ハードな曲でもそうですし、現代的なキンキンサウンドではないなあと。

それでいろいろ調べてみたところ、日本では某巨大掲示板で「全体的に音が小さい」と指摘した方ぐらいしか検索エンジンに引っかからなかったんですが、海外のサイトではBlunderbussは音圧競争に対抗するアルバムと捉えているメディアのサイトがありました。

On “Blunderbuss,” his solo debut, the analog purist makes spur-of-the-moment choices and proves that you don’t have to buy into the loudness wars to make a Number One record

チャート1位のアルバムを作るために金を払って音圧戦争に参加する必要はないと。
Blunderbussはチャートで1位をとったらしいですね。

この記事は英語ですし長すぎるんであんまり訳していないんですけど、Compressionless Masteringとありますから、極力コンプレッサーを使用しなかったようです。

まあ理屈っぽい技術や機材のことなんかよりも聞いてみるのが一番です。
音質、音楽性の両方でこのアルバムは良いと思います。
このアルバムの音が小さいわけではありません。
現代的なマスタリングのアルバムの音が以上に大きすぎるのです。

まあジャック・ホワイトは過去に現代的なマスタリングのアルバムを作ってきましたけどねえ。
最も評判の悪いのはIcky ThumpのCDのようです。

あまりにも音圧を上げ過ぎているため、ところどころでノイズが発生してしまってます。
ギターの音で目立たないと思うかもしれませんけど、結構気になりますよ。
特にLittle Cream Sodaは酷いと思います。

ただ、Icky ThumpのレコードはCDと違って良い音がするようです。
私はレコードを持っていないんでわかりませんが、CDのマスタリングはVlado Meller、レコードのマスタリングSteve Hoffman、つまりマスタリングした人が違います。

CDよりもレコードの方が音が良い理由を考えてみるに書いた、アナログレコードとCDでマスタリングが大幅に違うというパターンです。

まあ過去の事情はどうあれ、最新作は最高ですから。
ひょっとして去年は音圧至上主義の終わりの始まりの年だったのかもしれませんね。
そう思いたいもんです。

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