音楽で生計を立てるのは難しい?

コンニチハ、Ringo Deathstarrのアレックス・ゲーリングです。

(個人的な目標を聞かれ)家賃をしっかり払えるようにお金を稼ぐこと(笑)。
フルタイムでバンドをやれるように、もっともっとがんばりたいわ。
今までバンド以外に2つ掛け持ちで仕事をしていたんだけど、また1つ増やすはめになって今は3つの仕事をしてるの(笑)。
1日中音楽のことだけを考えて、曲作りに集中していられる生活を送れたらどんなにすばらしいだろうと思うわ。(クロスビート2012年12月号から引用)

前回書いた音楽雑誌ですが、もう少し買い続けてみようかなあと思う今日この頃です。
今回は音楽雑誌の記事からのネタです。


Ringo Deathstarrというバンドはよく知らないんですけど、クロスビートがやたらと記事を載せていたような記憶があります。
音はいわゆるシューゲイズで、ロクに聞いていないんでこういってしまうのもあれなんですけど、アレックス・ゲーリングが美人でセクシーだということも人気の要因なのではと思ってしまいます。

実際の知名度としてはピッチフォークにレビューは載っていませんが、フジロック出演歴もありますし、スマパンのヨーロッパツアーの前座をやっていたようです。
海外の詳細な人気はよくわかりませんけど、日本では数百人入るライブハウスでライブをやっていたようです。

昔はどうだかわかりませんけど、音楽が売れなくなったといわれるこのご時勢ではこのクラスのバンドだと音楽だけで生計は立てられないんですね。

仕事といってもアルバイトでしょうし、相当な覚悟がないと音楽をやっていけないなあと。

いわゆるインディと呼ばれるバンドの中でトップクラスのバンドはどうだかというと、ロッキングオン2012年12月号の中村明美さんのコレポン通信というコーナーで面白い話が載っていました。

ニューヨークという雑誌がIs Rock Stardom Any Way to Make a Living?(ロックスターの地位で生計を立てられる?)と題した特集をやったとのこと。
そこで例として出されたのがGrizzly Bear。

アルバムは初登場7位で初週に3万9千枚を売り上げ、ニューヨークでは6000人の会場でソールドアウトライヴをやるぐらい人気があると。
CMタイアップ曲もあります。

Grizzly Bearの実際の収支は掲載されていませんけど、バンドメンバー4人で3年に1枚ペースでアルバムをリリースしたとするとメンバー1人あたり650万円くらいの収入ではないかと予測されているようです。
誤解のないよう繰り返しますが、Grizzly Bearの実際の収支ではありません。

650万円をどう思うかですねえ。
私は年収500万円以下ですから650万円あればなあとは思いますけど、Grizzly Bearの状況を考えると想像以上に儲からないんだなあという印象です。

Grizzly Bearでそれじゃあ音楽で生計を立てているバンドなんてほんの一握りなんでしょうね。
まあメジャーと契約していたら状況は違うんでしょうかねえ?

90年代アンチ商業主義を通過してきたものとしては、こういう音楽で儲からない状況になれば本当に音楽が好きな人しか残らないから良いと思うと以前ブログで書いたような記憶がありますけど、実際に生計を立てるのが難しいという話を聞くと何ともいえない気分になります。
やっぱり気の毒のような。

そういえば、Fastbacksのメンバーはみんな別の仕事を持っていたのを思い出しました。
SUB POPの社員だったメンバーもいたはず。

今も昔もインディバンドで生計を立てるのは難しいんですね。
今は昔以上かもしれません。

「音楽 生計」とか「音楽 食えない」とかで検索すると日本の状況もわかると思います。

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