コンニチハ、Nine Inch Nailsのトレント・レズナーです。
スマパンのThe end is the beginning is the endのビデオはバカ丸出しだと思います。
今日も引き続きみんな大好きな悪口です。
「悪口」よりも「批判」と言った方が適切だと思うんですが、「悪口」っていう言葉の方が刺激的で人目を引くから良いかなあw
今日はトレント・レズナーです。
昨日のレイジのザックと同じような質問に対する答えです。
彼がどれほど辛い体験をしたのかはわからないけど、客観的に見た感想を述べさせてもらうと、彼はきっとここまで来る過程のどこかで進むべき道を見失ったしまったと思うんだ。
それが音楽産業のあり方のせいだったのかどうかは知らないけど、例えば彼はどこに行っても脚光を浴びて、「みんな、ビリー・コーガンさんは今日400も曲を書いてくれたんです!」っていう存在だったわけ。
でも、悪いが俺はそのうちの1曲も覚えていないけどね。
俺だって昔は彼の曲が好きだった。
でも彼らが最後に出した2枚のアルバムのうち、俺が今覚えている曲なんて1曲もない。
「バットマン」のビデオでは空を飛び回ったりしてバカ丸出しだった。
問題はそれをやろうって決めたのは誰だったのかってことなんだ。
レコード・レーベルにやれっていわれたのか、それとも自分でやろうって決めたのかはわからないけど、例えば「俺は金を儲けなくてはいけない。そのためには人がこれをやれって言ったから、とりあえず何も考えずにやってしまえ。」って状況だったと想像するわけ。
そんなことしてしまったから最後には自分を追い詰める結果になったんだと思うんだ。
自分を見失わないでいるっていうのは凄く難しい。
特にこういう業界の中ではね。
俺自身も最低最悪の人間になりかけていた時期があったしね。(BUZZ2002年3月号)
トレント・レズナーはStarsuckers,Inc.のビデオで、ZEROと書かれたシャツを着たスキンヘッドの男の人形を壊したりしていたわけですがw
このビデオではビリー・コーガンの他にマリリン・マンソンやマライヤ・キャリー、フレッド・ダーストといったところがターゲットにされています。
ビリー・コーガンは彼らと同類なんだと言いたかったのでしょうか?
まあトレントは自分の人形を壊したり、自分のアルバムも便器に捨てたりしていますけど。
インタビューに関して言えば、あくまでトレントが客観的に見た感想とのことですが、音楽ビジネスの世界で自滅したと見えるってことでしょうか。
トレントが言う「バットマンのビデオ」とは、スマパンのThe end is the beginning is the endという曲のビデオのことです。
バットマンという映画の主題歌だったようで、グラミー賞を受賞してます。
The End Is the Beginning Is the EndのWikiによると、ビリーは「オルタナティヴ・バンドだからってバットマンの曲を作れないなんてバカらしいと思った。」から製作したとのことですけど、真実はどうですかね?。
まあ確かにThe end is the beginning is the endのビデオは酷いとは思いますw
本当に空を飛んでいるし、変なギターを持っているし。
バットマンになったつもりなんですかね・・・
あんまり「アート」という感じはしないですね。
これといって主張もありませんし。
トレントから見れば、音楽ビジネスの中で魂を売ったと見えたのかもしれません。
私はそういう迷走が何となくビリー・コーガンっぽい気もしますし、批判するよりも先に気の毒だと思ってしまう部分もあるので、難しいところです。
The end is the beginning is the endのビデオはバカ丸出しと言われてもしょうがないかなあということで。
まあPVなんてそんなものかなあとも思いますけどね。