Alice In ChainsのBlack Gives Way to Blueの感想やジェリーのソロなど

コンニチハ、Alice In Chainsのジェリー・カントレルです。
1998年の僕のソロアルバムのBoggy Depotについてお話します。

曲を作るアプローチには(Alice In Chainsの場合と)変化がないんだ。
ああしようこうしようって自分を強制すると失敗する場合が殆どだからね、アハハハ!
おそらくこのレコードからはアリス・イン・チェインズとは違った部分が聴こえるだろうけど、それでいいと思うんだ。
また似たような部分も聞こえるだろうけど、それもそれでいいことだし。
だって俺のルーツはそこにあるわけだから。
ただ意識的にこうしてみよう、ってのはなかったな。
なるように任せただけ。(ミュージック・ライフ1998年4月号)

リアル人生が少し忙しいので更新がおろそかになってしまいました。
決して「リア充」ではないですけどね。
最近の若い人の言葉は難しいですね、ついて行けないところが自分の歳を感じる瞬間でもあります。

今日は先日リリースされたAlice In ChainsのBlack Gives Way to Blueやジェリー・カントレルのソロアルバムなどの話です。


ジェリーが1stソロアルバムのBoggy Depotをリリースしたのはもう10年も前の話です。
当時はレインが原因でAlice In Chainsとして活動できないから制作意欲の捌け口としてのソロアルバムだとか言われていましたが、実際のところその通りだったんでしょう。
そのときのインタビューが冒頭の文章です。

当時の雑誌のレビューでは、「独り立ちせざるをえなかった状況と、超アリス的続編であるがゆえに、非アリス的な内容になったソロ作の関係」とか書かれていました。

つまりソロ名義で友達がたくさん参加していると言っても、AICのショーンが全曲、マイクが3曲参加しているし、何よりジェリーのソングライティングはAICとなんら変化がない。
ジェリーはこのソロアルバムをAICの3rdからの流れの中にあると位置づけているようで、インタビューではAICの3rdを「前作」と言い出しかねない勢いだったそうだ。

Boggy Depotはアリス的なアルバムだが、そこにはAICで聞かれたレインとジェリーの「1+1=2以上」という相互効果がない。
だから悪いアルバムではないのだが、物足りない。

まあこんな風にレビューされていました。
俺はそこまでBoggy DepotがAlice In Chains的だとは思いませんでしたけどねえ。
AICを連想させる曲もあれば、AICにはなさそうな曲もありました。
でも全体的にはAICを連想せざるをえないんで、この曲をレインが歌っていたら凄そうだ!とかね。
ジェリーの歌も悪くはないんですけどね・・・

だから悪くはないけど物足りないっていうのには同意してしまいました。

で、ようやく今回のAlice In Chains名義のBlack Gives Way to Blueに行き着くわけですが、第一印象はBoggy Depotを聞いたときと同じようなものです。
曲は良いんですけど物足りない。
Alice In Chains名義なだけにそういう思いはBoggy Depot以上です。

新しいヴォーカルのウィリアムは確かにレインに近いタイプです。
まあ元々ジェリーの歌声もレインに近いと思いますけど。
ジェリーのサウンドにはこういうスタイルのヴォーカルがピッタリなんでしょう。

だから人選は良いとは思いますが、Black Gives Way to Blueではやたらとジェリーの歌声らしきものが聞こえてきて何だかなあとw

ウィリアムは良いヴォーカリストである程度の相乗効果はあると思いますけど、AICを名乗る限り前任者との比較は避けられないわけで。
やっぱりレインに匹敵するほどの存在感は感じられません。

ただアルバムとしては良いデキだと思います。
心配していた大きな失望はないです。
曲は良いしAICらしいサウンドです。
このアルバムを聞くと、AICの影響って大きかったのかなあと思います。

だからまあ新生Alice In ChainsのBlack Gives Way to Blueには色々複雑な心境です。良いアルバムだと思いますが、色々な要因が絡んでくるんで何だかなあ・・・

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