WEBでNew Eccentricの英語のページを検索しても、あんまり引っかからない。
ひょっとして騒いでいるのは日本、しかもSnoozerだけなのでしょうか?
New Raveの方がトレンディな音楽用語なんでしょうねぇ。
ニューエキセントリックという言葉は流行らない可能性大、このコーナーも今回が最後かも(苦笑)。
で、前回の続きでSnoozerとニューエキセントリック。
2008年8月号では、「グローバル化」と「Myspace」という言葉を絡めてニューエキセントリックを再定義しようとしています。
理屈っぽい話で俺の知能では理解するのが難しいんですが(苦笑)。
だから勘違いしている部分もあると思いますけど、以下長文。
ニューエキセントリックと呼ばれるバンドはエスニック(民族的)な要素、伝統文化を取り入れることが多いようです。
Foalsはアフロビート、Vampire Weekendはアフリカの太鼓を取り入れたりしています。
ここ数十年で世界は欧米の文化に侵略された。
それに対する反発する動きがニューエキセントリックだとSnoozerは考えているようです。
まあ、Foalsのインタビューそのまんまですけどw
というものの、アンチ西洋ではなくポスト西洋ロックだそうです。
民族的な要素を西洋ロックに取り入れて、どれだけポップ化できるのか追求しているようです。
そして、ニューエキセントリックはMyspace時代のムーヴメントなんだと強調しています。
バーナード・バトラーが「長い時間をかけてMyspaceを見て周ると、必ず好きなバンドに辿り着ける。」と言っていますが、こうした状況の元で生まれてきたのがニューエキセントリックなのだそうです。
Myspaceだけでなくファイル共有ツールなどにより様々な国のバンドの音楽を瞬時に聞くことができるようになり、お互いに影響を与えることができる。
もう国境なんて関係がない!これからはみんな世界市民だ!と言いたいようです。
そして、ニューエキセントリックの元祖はBeckなんですってw
エスニック(民族的)な要素は理解できそうです。
Beckが登場した90年代前半は、レコードからCDへの移行が進んだ時期。
入手困難な過去のレコードがCDとして大量に再発され、過去の音楽に接しやすくなった。こうした時代背景がMy Spaceやファイル共有ツールで音楽へのアクセスが簡単になった現在と通じるそうです。
だからニューエキセントリックの元祖はベックだそうです。
とまあ、独自の研究によりニューエキセントリックという言葉の意味を広げているとでも言いましょうか・・・
深いところまで掘り下げたなあと関心する反面、「スマートな階級による文学的なロック」から飛躍し過ぎな感もあります。
ちょっとついて行けない(苦笑)。
こうやって広まっていくのかなあ。
こういう独自解釈が良いのか悪いのかは判断が難しいところです。
俺もサイトやブログでやってますしねw
冒頭で書いたように、ニューエキセントリックという言葉は流行らない気がするので、このコーナーはこれで終了するかもしれませんw
ムーヴメントの誕生から死滅するまでを観察しようと思っていたんですけど、大きなムーヴメントにはなりそうにない・・・
コメント
今月のクロスビートのFoalsのインタビューで、ニューエキセントリックについて触れていましたよ。
海外ではどうなんでしょうかねぇ?
僕はまだBattlesやVampire Weekend位しか聴いた事無いのですが、WilcoもArcade Fireも好きなので、まだムーブメントを受け入れようとは思えないですw
USのインディやオルタナに流れが傾きつつある現状に対する、UKメディアの牽制のようなムーヴメントに思えてしまうのは、ちょっと個人的な皮肉になってしまうのでしょうかねぇ。。
まだどうなるのか分からないので、出来れば、もうちょっと追っかけて欲しいです。
敵対心はLibertinesフォロワーに向いていると思いますよ。
そういう意味では期待していますけど、海外ではニューレイヴの方が一般的なようで・・・
Last.fmのタグにもありません(苦笑)。
Snoozerのように気合を入れて2号連続で特集を組むなんて他ではありえないんじゃないかなあ。
「ムーヴメントにならない実体無きムーヴメント」かもしれません。
ニュー・エキセントリック、初めて聞きました(汗
いわゆるニュー・レイヴなんですね。ニュー・レイヴもCSSとかHADOUKEN!あたりのダンスミュージックのこと指すのかと思ってました;(
Vampire WeekendとFoals未聴なんでこのブームメントがどういうものなのかサッパリです。
う~んこのブームメント、エモと同じような現象な気がします。
名前だけが先走りしてる感が…結局あのブームメントの定義は何だったの?!てなりそう
ニュー・エキセントリック(ニュー・レイヴ)は長く続きそうな予感がします。
>あかねさん
ニュー・エキセントリックとニュー・レイヴは意味合いが違います。
ニュー・レイヴはおっしゃるとおりロックなダンスミュージックです。
ニュー・エキセントリックは、古臭いロックで労働者階級の嘆きを表現するという今時のUKロックに対抗する、「頭のよさそうな連中による知的で文学的なロック」のことで、特定の音楽を示すわけではないんです。
でも、Vampire Weekendをダンスミュージックと呼ぶのは無理がありますが、ニュー・エキセントリックと呼ばれるバンドの多くはダンスミュージックなんですよ・・・
まあ、俺も各バンド1曲ぐらいしか聞いたことがありませんが・・・・
HADOUKEN!なんて去年はニュー・レイヴと呼ばれていたのに、今年の初めにはニュー・エキセントリックと呼ばれ・・・
だから、特定の音楽を示すニューレイヴの方が、特定の音楽を示さないニューエキセントリックよりも使いやすいようです。
仮に流行ったとしても、「新しく出てくるバンドは全てニューエキセントリック!」という状態になって本来の意味を失うと思います。
オルタナティヴと同じ運命をたどる気がしますw