Mudhoney (マッドハニー)

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Mudhoney (マッドハニー)のアルバム紹介

Mudhoney (マッドハニー)の概要

Green RiverやMelvinsの元メンバーが結成したバンド。

音楽性はメタルよりパンクの影響が前面に表れていて、歌詞は陰鬱だが他のバンドほどシリアスな雰囲気はなく、お馬鹿なノリを感じさせるものでライヴで凄そうな曲ばかり。

極端なまでに歪ませたギターと、The SonicsやStoogesを彷彿させる衝動的なサウンドが最大の特徴だ。
それでグランジだけではなくガレージパンクとしても語られることがある。

Mudhoney 24曲

ビデオクリップではグランジブームを皮肉ってみたり、ヨーロッパのテクノブームを茶化した曲を書いたりと、ユーモア溢れる皮肉もこのバンドの魅力だ。

Green Riverでの活動歴もあり、80年代のシアトルでは知られたバンドであった。
特にヴォーカルのマーク・アームはシアトルでは憧れの存在だったようで、カート・コバーンも彼を尊敬した一人だ。

マーク・アームが80年代のファンジンの中でグランジという言葉を始めて使ったという説があるが真相は不明。
グランジに関するインタビューはグランジとは?を読んで欲しい。

Mudhoney Sell Out (NirvanaのNevermindのパロディ)SUB POPの商業活動を参考にして欲しいが、メロディ・メーカー誌のジャーナリストが89年にシアトルを訪れた際、Mudhoneyのライヴに最も衝撃を受けたという話もある。
このことはシアトルが注目を浴びる重大な出来事であった。

Sonic Youthと企画したお互いの曲をカバーし合うというシングルで、シアトルだけでなく全米のインディシーンで一躍有名となり、シアトルとSUB POPを代表するバントとして君臨するようになった。

絶大な支持とは裏腹にメジャーレーベルにはあまり興味がなかったようで、SUB POPと友達的なノリで長らく活動していた。
しかし92年には、SUB POPとの金銭トラブルから”シアトル最後の大物”としてメジャー・レーベルに移籍した。

これといった大ヒットに恵まれず、98年の5thアルバムTomorrow Hit Todayを最後に再びSUB POPに戻り、2009年現在もバンドは活動中。

SUB POPは設立20周年をむかえ、ほぼ同時に結成されたMudhoneyも結成してから20年が過ぎた。
多くのシアトルバンドが消え去ったがMudhoneyは生き残っている。
Sonic Youthと同様、大ヒットすることに興味を持たずに活動してきたからこそ20年以上も続けてこれたのだろう。

2008年にリリースされたThe Lucky Onesというアルバムタイトルには、日本盤のライナーによれば「この20年間、自分たちがやりたい音楽を続けてこられたことに対してもラッキーだという意味も込められているんだ。」とのこと。

関連リンク


Mudhoney (マッドハニー)のアルバム紹介

1.スタジオアルバム

Mudhoney

フルアルバムとしては最初の作品。
リリースは89年。
Mudhoneyのアルバムの中では傑作とされている。

猛突進するような初期衝動を詰め込んだようなアルバムで、収録曲は佳作揃い。
特に7曲目のHere Comes Sicknessの爆発力は圧巻でマーク・アームの絶叫には圧倒される。
初心者にはこれよりもSuperfuzz Biggmuffをオススメしたいが、Superfuzz Biggmuffが気に入ったなら絶対に聞いてみるべきだ。

Mudhoneyの日本盤(2009年)
Mudhoneyの日本盤(1998年)
Mudhoneyの日本盤(1992年)


Every Good Boy Deserves Fudge(良い子にFudge)

91年にSUB POPからリリース。
8トラックでレコーディングされたため迫力不足は否めないが、インディならではの荒々しさや素朴さといった魅力が満載。
逆に8トラックでここまでできるのかと感心させられるアルバム。

上の2枚よりも衝動性は少し抑え気味で、その代わりポップな感じに仕上がっている。
またハーモニカなどの音が聞こえるのも興味深い。

Good Enough、Into The Drink、Who You Drivin’ Now?はポップでキャッチー。
衝動性は弱まったといっても、ThornやShoot The Moon、Fuzzgun 91などはエネルギッシュでエキサイティング。

このアルバムを最後にMudhoneyはSUB POPとの金銭トラブルにより、メジャーレーベルと契約を結んだ。

Every Good Boy Deserves Fudgeの日本盤(1998年)
Every Good Boy Deserves Fudgeの日本盤(1992年)


Piece Of Cake

92年作。
メジャー・デビュー作ということで音圧に迫力が出た。
とはいうものの、レコーディングは16トラックで行われているのでこちらもインディらしいのだが。

音楽性は前作からあまり変化はないし、収録曲の質はこのアルバム以前の方が上なので、上記3枚を気に入ったならば4枚目にオススメしたい。

誤解の内容に書いておくが決して駄作ではないし、このアルバムに収録されているヘヴィなSuck You DryはMudhoneyの代表曲の1つでもある。

2003年のPice Of Cakeリマスター盤(ボーナストラック付)
Pice Of Cakeの日本盤(1992年)


My Brother The Cow

95年作。
音楽性に大きな変更なはく、ポップ化を推し進めたような印象を受ける。
聞きやすくて良いアルバムだと思うが、初期の3枚には劣ると言わざるをえないので後回しにしても良いと思う。

Generation Spokesmodelはカート・コバーンについて書かれた曲だと思われることが多いようだが、マーク・アームによればPearl Jamのエディ・ヴェーダーを連想しながら書いた曲だということ。

最後のシークレットトラックは、収録曲を逆再生した音源(リマスター盤には収録されていない)。

2003年のMy Brother The Cowリマスター盤(ボーナストラック付)
My Brother The Cowの日本盤(1995年)


Tomorrow Hit Today

98年の5th。
音楽性が多彩になった感があるが、基本路線は変わりないので初期の3枚が気に入ってからでも良いと思う。

前作にも言えることだが、ポップで聞きやすい代わりに衝動性が弱まっているとも解釈できるので難しいところ。

メジャーレーベルからリリースされたアルバムはこれが最後。
再びSUB POPに戻ることとなった。
また、結成以来のべーシストだったマット・ルーキンはこのアルバムを最後に脱退。

Tomorrow Hit Todayの日本盤(1998年)


Since We’ve Become Translucent

2002年の6作目。
新べーシストとしてガイ・マディソンを迎えて製作されたSUB POP復帰作第一弾。

全曲ではないにしろ吹奏楽器を大胆に取り入れているのがこのアルバムの最大の特徴。

新鮮味を感じるし、かといって従来のMudhoneyらしさが失われたわけでもない。
ポップな曲もあれば衝動的な曲もある。
良い曲が揃っているので自信を持ってオススメできる傑作だ。

Since We’ve Become Translucentの日本盤(2002年)


Under a Billion Suns

2006年にリリースされた7thアルバム。

前作Since We’ve Become Translucentからの流れだろうが、このアルバムも吹奏楽器を頻繁に使用されている。
Since We’ve Become Translucentと比べると悲しげで陰鬱なサウンドになっている。

全盛期は過ぎ去ったとはいえ、このアルバムも一定水準以上の質を誇るし、メジャー時代と比べると音楽的に充実していると思う。

Under a Billion Sunsの日本盤(2006年)


The Lucky Ones

2008年作。

SUB POP復帰作から続いていた吹奏楽器を取り入れる路線からは撤退。
従来のポップなガレージ・ロックというシンプルなスタイルに戻っている。

My Brother The CowやTomorrow Hit Todayの頃を連想させるサウンドだが、その2作よりも優れていると思う。

同じことの繰り返しと切り捨ててしまうのは簡単だが、それが許された数少ないバンドと言えるのではないだろうか。

このアルバムのツアーでは10年振りに来日公演を行った。

The Lucky Onesの日本盤(2008年)


2.コンピレーション、ベストアルバム

Superfuzz Bigmuff plus Early Singles

SUB POP時代の初期のシングルとミニ・アルバムSuperfuzz Bigmuffを一枚にまとめたもの。
最高傑作と言われることが多い。

Bigmuffというファズの名前からとったアルバムタイトル通り、ファズのかかったヘヴィでノイジーな曲のインパクトが強い。

Mudhoneyの代表曲であるTouch Me I’m Sickで幕を開け、超ヘヴィなSweet Young Thing Ain’t Sweet No More、衝動的なTwenty Four、その後も名曲ばかりが次々と飛び出してくる。
Sinic Youthとの共演シングルに収録されていたHalloweenも収録されている。

Biggmuffから生み出されたヘヴィで破壊的、衝動的なサウンドは是非とも体験すべきだ。
Bigmuffに興味を持ったギタリストの方はノイジーなギター・サウンドの原点はFuzzを読んで欲しい。

2009年にリリースされたデラックス・エディションはリマスターされていて音質が向上しているのでオススメだ。

Superfuzz Bigmuffの日本盤(1998年)
Superfuzz Bigmuffの日本盤(1992年)

Deluxe Edition輸入盤。
デラックス・エディション日本盤。


March To Fuzz

SUB POPから2000年にリリースされたベスト・アルバム。
2枚組でDisc1はベスト選曲、Disc2はレアな曲が収録されている。

50曲以上も収録されているので、Mudhoneyを手っ取り早く知るにはうってつけの一枚。

レアな曲が収録されているディスクのOverblownという曲は、映画Singlesのサントラに収録されていて、世間の注目がシアトルに集まっていることを皮肉っている曲だ。

日本盤のリリースは無い。


3.ライヴアルバム

Live Mud

2007年にリリースされたライヴアルバムで、2005年12月10日のメキシコでのライヴが収録されている。

アナログレコードのみのリリースだが、このアルバムのMP3を無料でダウンロードできるクーポン券が封入されているので、レコードプレーヤーを持っていない人も楽しめる。

収録曲はSUB POPオフィシャルサイト内のLive Mudのページで確認して欲しい。

40歳を超えたとはいえ衝動性や激しさはかなりのもの。
全く枯れてはいない。

日本盤のリリースは無い。


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