Metallicaのクリフ・バートンのバンド内での発言力は?

コンニチハ、Metallicaのラーズ・ウルリッヒです。

ジェイソンはクリフよりもメタリカに長く在籍しているのに、いまだにクリフと比較され続けています。
一体いつになったらジェイソンは認められるのでしょうか?

この発言は90年代後半だったと思います。
2001年にジェイソン・ニューステッドは脱退しています。

ロッキングオン最新号には「メンバーの死」を乗り越える時とかいう特集記事があって、Metallicaについては伊藤政則さんが執筆していました。


若い人はクリフ・バートンと聞いてもピンと来ないと思うんで、そういう方はWikiのクリフ・バートンでも読んでください。
もちろん、私がMetallicaを知った時点では既に亡くなっていたので、私はリアルタイムでは知りません。

まあ1986年に事故死してしまい、ベースはジェイソン・ニューステッドに交代したと。

Metallicaの最高傑作はMaster Of Puppetsだとする人は多いと思いますし、私もそう思っています。

ですが、Master Of Puppets以降のMetallicaがダメになっていったのはクリフの不在が最大の理由だと考える人も結構いるようです。
特に初期からのファンには多いようです。

次のアルバムの…And Justice for Allではベースの音は聞こえないし、今まで否定してきたプロモーションビデオを作るわ、ツアーでも巨大な天秤座の女神が崩れ落ちるという、LAメタルみたいな派手なパフォーマンスという商業的な姿勢も目立ってきました。

私がその意見をはじめて目にしたのは、炎というBurrnの別冊でした。
今はもう廃刊なのかなあ?
もう当時のは捨てちゃったんで完全に記憶に頼るしかないんですが。

バンド内最年長で自らの意志を曲げることのないクリフがバンド内にいれば、Metallicaがこうなることはなかったというような嘆きです。

ただし、伊藤政則さんですら一度しかあったことがないというようなことをロッキングオンに書いていますし、初来日公演はクリフが死亡してから約2ヵ月後だったので、クリフに会ったことがある日本人はほとんどいないと思います。

ましてやバンド内でどういう立場だったのかは、バンドメンバーと当時のバンドに近い人じゃないとわからないでしょう。
だからそういう批判は想像の産物だともいえます。

Metallicaはジェームズとラーズが仕切っているバンドだと言われます。
カークなんて昔はレコーディングでリズムギターを弾かせて貰えなかったようですしw
まあクリフ後は間違いなくそうでしょう。

クリフはどういうポジションだったんですかねえ。
ライヴでのクリフは神がかっていたようですし、特にプログレ的なアレンジ面での貢献が大きかったようですが、バンド内での発言力はどうだったのか?
クリフ後のベーシストたちよりも発言力はあったと思いますけど。

もちろん、ツアーバス事故死ということで、クリフが現実以上に神格化されているのでは?と疑う声もあります。

まあMetallicaのベーシスト、まあジェイソンですが、何かとクリフを引き合いに出されるようになってしまったわけです。
特に初期からのファンや、Metallicaの中にパンクを感じた人とかはそういうイメージがあります。

冒頭のラーズの発言からもそれは伺えますし、Burrnでも「再考:クリフ・バートン」とかそういう企画があったような記憶があります。

実際のところはどうなんでしょうねえ?

私はMaster Of Puppets後のアルバムも好きです。
まあ近年のカネの亡者っぽい行動は好きじゃないですけど。
そういえば、チケット代が高くて暴動が起きた国があるとかニュースになっていたような気がするなあw

まあロバート・トゥルージロもクリフ・バートンの残像と戦い続けなければならないのでしょうね。

コメント

  1. yuriyura より:

    こんにちは。twitterでも拝見させていただいております。

    ラーズもよく言うなぁ、自分が認めてなかったんだろ!って思いましたが…。違うんでしょうか。

    再考クリフ・バートンの記事、昔読んだことがあるかも。
    レッチリのギタリストと同じく、いつまでも亡き人と比較されて大変なパートですね〜。
    日本の保守的なファンはそういう話をするのが好きそうですが、本国や本人達もずっとそう思い続けているんでしょうか。ジェイソンだってかっこよかったのに。
    見た目も音楽もタフなのに、案外後ろ向きなのかなぁと思ってしまいます。
    クリフのソロ曲「ORION」とかとても好きだし、バンドの兄貴分みたいな稀有な存在だったのかなあと勝手に想像しますが、現状を嘆きたいときの都合の良い言い訳になってる、ってことはないんでしょうかね?違うか・・・。
    特に熱心なファンではないので外野からの印象ですが。

  2. Hyottoko より:

    コンニチハ、見て下さってありがとうございます。
    フジでのAtoms for Peaceお疲れ様でした。

    海外でもそういう声はあるようです。
    例えばLast.fmのWhat do you think Metallica would be like today if Dave Mustaine stayed and Cliff…というディスカッションにそういう書き込みがあります。
    特にアンチBlack Album以降のスラッシュメタルファンの方が多いのかなあ。

    私が体験した限り、ジェイソンが嫌われてクリフが生きていればという雰囲気がピークに達したのはLoadのときだったと思います。

    ジェイソンが「俺はバンド内では2人の命令に従っているだけで、存在価値がないのでは?と自問自答していて苦しい。バンド内でもっと自分を出したい。」と言い出して、ラーズとジェームズがそれを了承して完成したアルバムが大いに物議を醸したLoadだったんで、ジェイソンが責任を押し付けられた感があります。

    Reloadのときの来日公演に行きましたが、「ジェイソン最低!」と叫んでいる人もいました。

    クリフが生きていればLoadやReloadのような路線に走ることもなかったと。

    まあ確かに全ての責任をジェイソンに押し付けるのは現状を嘆きたいときの都合の良い言い訳って部分も大きいですよね。
    全てジェイソンのせいにされるのは気の毒だとも思います。

    ただ、レッチリと違って一般的に最高傑作とされているのがメンバー死去前のアルバムなんで、ジェイソン批判はさておき「クリフが生きていれば」という嘆きは理解できてしまいます。

    まあBlack Albumが一番好きな人は違うんでしょうけど・・・

  3. yuriyura より:

    確かに初期ファンがそう言いたくなるのもなんとなくわかる気はしてきました。(リンク、2010年に投稿された話題とは思えんですw)
    知れば知るほど、クリフは代わりが見つからないほど才能にあふれていことにぶち当たるんでしょうね。
    でもMaster〜以降アルバムの軸がぶれちゃったのはクリフ以上のベースがいないから、みたいな姿勢を何となく続けるバンドも(本人がいないから何とでも言える)それに乗じて「今度のベースもまた最低」みたいに思うファンも、あんまり健康的じゃないなあ、と。。。

    ご説明いただきありがとうございました。

  4. Hyottoko より:

    すでに他界した方が生きていたら?という話なので難しいです。

    もしクリフが巷で言われているような妥協しない頑固な正確だったら、生きていたとしても方向性の違いで脱退していたのでは?とも思います。

    まあもうクリフはいないんだから、クリフに捕らわれすぎていてもしょうがないですね。

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