コンニチハ、Hyottokoです。私のサイトを訪れる方の中でBlankey Jet Cityが好きな方がどのくらいいらっしゃるのか想像がつきませんが今日はそのレコードの音質について書きます。
去年から始まった全オリジナルアルバムアナログ化企画をご存じでしょうか。
例のごとく本人たちは全く関わっておらずレコード会社が主導で企画したのでしょうが、その中で注目すべき記述はこちら!
このアナログ盤は、音に徹底したこだわりがあるとのことで、当時全作アナログ・レコーディングされたオリジナル・マスターテープより、ハイレゾリューションでデジタル・トランスファーし、ダイレクトにカッティングを実施。
マスタリング過程による余分なデジタル・リミッティングを一切行わない事により、オリジナルミックスのダイナミックレンジをそのままに再現したとのこと。CDとはまた違った音像を楽しめる。
SHM-SACDが登場したときの売り文句だったフラットトランスファーと同じことでしょうか。マスターテープの音をいじくりまわさないで、そのままリリースすると。
つまり、音圧至上主義に毒された、コンプレッサーをかけまくって小さい音を大きくして、音の奥行きをなくして平面的にして、高音をキンキンにして、アタック感の強い「飛んでくる」ような音に改悪する前のヴァージョンを聞くことができるということです。まあ、ミックスの段階でこのように改悪されていたらアウトなんですが。
以前、ハイロウズと音圧戦争という記事を書きましたが、BJCもハイロウズと同様に活動時期がラウドネス・ウォー(音圧競争)が始まったころと重なっています。ただ、音圧戦争が本格化したのは1990年代後半ですからBJCが音圧競争に巻き込まれたのは活動後期ですかね。
ですから、理論上は音圧戦争に毒されたであろう後期のアルバムほど今回の「ダイナミックレンジ(音の強弱)重視」という方向性の恩恵を受けることができるはずです。そして先日ついにラスト2作がリリースされました。
というわけで、今回は2000年のラストアルバムHARLEM JETSからNirvanaのDrain YouのリフをパクったCAMAROという曲で聞き比べを実施しました。
使用したのは2000年のCD、2000年のLP、2025年のLPです。

カートリッジはM97xEを使用して、レコードから録音したファイルをfoobar2000のABXで聴き比べるといういつもの手法です。まあM97xEはクセのある音がするんで本来ならDL-103を使用した方がベターですが、セッティングを変えるのが面倒なのでパス。
ただ今回のケースは、2025年のLPに針を落とせば2000年のCDがどれだけ音圧至上主義に毒されているか簡単に理解できると思いますよ。2025年のLPは奥行きがあって立体的で素晴らしいサウンドです。平面的でシャーシャーしていないので照井さんのベースがぶ厚い感じがしてよく聞こえます。
今ではお宝化している2000年のLPはCDよりも良い音はしますけど、2025年のLPの勝ちですね。
そういうわけで、今回のアナログ化計画でリリースされたレコードでは、HARLEM JETSの音質に関しては素晴らしいと断言します。私は自信を持っておススメします。おそらくロメオの心臓とLOVE FLASH FEVERも大きな恩恵がありそうです。(のちに聞いてみましたが、残念ながら大きな恩恵はありませんでした。)
初期から中期のアルバムは音圧競争が本格化する前のアルバムです。オリジナルCDはコンプレッサーかけまくりの最悪の音ではないので、それほど今回のアナログ化計画における恩恵は受けないかもしれません。まあ私は今回のアナログ盤は全アルバム購入してはいるのですが、いまだに未開封です。現時点では聞いていないので私は何とも言えません。
最後にアイキャッチ画像の波形をいまいちど。CDは典型的な海苔波形ですね。クリックすると新しいタブで大きな画像が表示されます。



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