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音圧

ハイロウズと音圧戦争

The High-Lowsのアルバムがリマスターされて再発されるようですね。

THE HIGH-LOWS、結成25周年を記念してリマスター盤一挙発売

数年前のブルーハーツ祭りと同様に本人たちは一切かかわっていないと思いますが、ハイロウズのレコードは基本的に入手困難で、私は3枚しか持っていないんで今回の再発は嬉しいです。

個人的にはこのリマスターには期待しております。
ハイロウズは「曲は良いけど音が悪いバンド」として真っ先に思いつくバンドの一つですから。
彼らのサウンドのどの部分が悪いかというと音圧を上げ過ぎているところです。
もう明らかに音圧上げ過ぎて音が割れているのがわかる部分もあります。

ハイロウズの活動時期は音圧競争が勃発してピークを迎える辺りと重なるので、今日はハイロウズの音圧を振り返ってみます。
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NINのHesitation MarksのAudiophile Masteredとアルバムを聞いた感想

先日、Nine Inch Nailsの新作Hesitation Marksがリリースされました。

私はオフィシャルサイトのnin.comでアナログレコードを予約していたんで、オフィシャルサイトでアルバムのデジタルデータをダウンロードできる権利がありました。

それでオフィシャルサイトに行ったんですが、アルバムは2つのヴァージョンに分かれていました。
通常ヴァージョンとAudiophile Masteredというヴァージョンです。

audiophileというのはオーディオマニアとかそういう意味です。

どうやらnin.comでHesitation Marksを購入しないとAudiophile Masteredはダウンロードできないようです。

今日はこのアルバムの音質とアルバムそのものの感想です。
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My Bloody Valentine / m b vの感想と音圧

実を言いますと、今回のMy Bloody Valentineの単独来日公演はチケットが取れなくて見れません。
発売日に即刻売切れてしまったのでチケットを取れませんでした。
フェスで再び日本に来るようなので、そのときは見れるかなあ?

今日は突然リリースされたMy Bloody Valentineの新作m b vについてです。

私はレコードとCDのセットを買いました。
ダウンロードはもちろん96khz/24bitのwavです。
これさえあれば44.1khz/16bitのwavもMP3も作れますしね。

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Jack WhiteのBlunderbussはアンチ音圧至上主義アルバム

コンニチハ、ジャック・ホワイトのWikipediaです。

ジャック・ホワイトは過剰なマスタリングが施された現代的ポピュラーミュージックを嫌う(「普通にアンプにギターを繋いで、普通にギターを演奏して、普通に歌を歌ったら、あんなおぞましいキラキラとした音は出ない」と『Bigread』誌において語っている)。

今日は「面倒だ信じてしまえWikipedia」から始まりましたが、Wikiにはこう書かれていますけどこの話は本当なのかわかりません。
Bigread誌そのものの情報が見つかりませんがこの雑誌は存在するのでしょうか?
やはりWikiを鵜呑みにするのは危険ですかねえ。

ただ、去年リリースされたジャック・ホワイトのBlunderbussは現代的マスタリングに喧嘩を売ったアルバムです。

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CDよりもレコードの方が音が良い理由を考えてみる

コンニチハ、ニール・ヤングです。

デジタル音楽のパイオニアであるスティーブ・ジョブズは自宅ではアナログレコードを聞いていました。

ニール・ヤング、スティーヴ・ジョブスが生きていたらアナログ・サウンドの復活に取り組んでいたはずだと語る

前回と似たような始まり方ですが、このニールの発言に驚いた人が結構いたようですね。
特にアップル信者には多そうですね。

私はアップル製品とは無縁な生活を送っていますし、むしろ「アップル製品を持っているのがクール」というブランド戦略に嫌悪感を抱いているような人間なんで、大きな驚きはないです。

まあ皮肉な話だなあと笑ってしまいましたが。

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音質面で最も重要なのはマスタリングやミキシング、制作側の意向だと思う

ジョン・フルシアンテのThe Empyreanはアンチ音圧至上主義アルバム

コンニチハ、レッチリを脱退したジョン・フルシアンテです。

僕のソロアルバムThe Empyreanは普段よりもボリュームを上げて聞いて下さい。

続きを読むをクリックする人が少ない音圧の話も今日を最後にひと区切りです。
まあ理解し難いかもしれませんが、以前も書きましたけど、昔のアルバムって最近のアルバムよりも音が小さいと感じたことってありません?

それは最近のアルバムの音の大きさが限界地点まで高められ、アルバムによってはその大きな音が絶えず出るように制作されているからです。

そのように制作される理由は主にビジネス的なものです。
ラジオなどでかかったときに聞き手にインパクトを与えるとか。

でも、そのような音圧至上主義マスタリングはダイナミックレンジ(最も大きな音と最も小さな音の差)が失われ、音の強弱の幅がなくなり不自然になる、バンドの意図した音ではなくなるとの弊害も指摘されています。

そういう話です。

そういう音圧至上主義に逆らった例としてベン・フォールズを例に出しましたけど、私はそのアルバムを持っていません。

それで、最近リリースされたアルバムの中で音が小さいと感じたアルバムってあったかなあ?と考えたところ、ジョン・フルシアンテのThe Empyreanのことを思い出しました。

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Metallicaの2010年リマスター盤の研究と感想(3rdと4thのみ)

珍しく週末に自宅から更新です。
今週はサッカーの国際Aマッチデーだから、プレミアリーグの試合がなくて暇なんですよw

先日、And Justice For Allのベースの音はイコライザーを上げれば聞こえると書いてしまいましたが、良く聞いてみると私がベースの音だと思っていたのは、ギターをブリッジミュートで弾いたときに響く低音のような気がしてきました。

ベースについてはジャスティスばかり語られがちですが、意外にMaster Of Puppetsも良く聞こえるとは言いがたいです。
もちろんOrionのようにわかりやすいのは除いてですけど。

クリフはディストーションをかけているから、ズンズン響く低音ではないってことも要因のひとつだと思います。

MASTER OF PUPPETS [Live Mexico City DVD 2009] YouTube

このライヴ音源はベースの音がズンズン響いてきますけど、同曲をアルバムで聞くとディストーションのかかった低い音が後ろの方でかすかに聞こえる程度だったりw

本題に入りますが今日も音圧がらみの話です。
昨日Metallicaの2010年日本限定リマスター盤を購入したので聞き比べてみました。

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リマスター盤を波形で見て同じ音量で聞き比べる

Twitter内からリンクを貼られると人が押し寄せるなあと思う今日この頃です。

昨日は「アナログレコードが最強なんですよw」と書きましたが、こういう話は最終的には論理、科学ではなく、個人の感想、好みなどがモノをいうと思います。
正解はありません、自分で見つけて下さい。

音圧至上主義ですが、英語版Wikipediaにもあるじゃあないですか。

Loudness war Wikipedia

少ししか読んでいないんですが、アナログ時代にも音圧競争は存在したようですねえ。
Alice In Chains、Faith No More、Soundgardenといったバンド名が出てきますが、ちょうどこの頃からCDの音圧競争が本格化したのでしょうか?

面白いのはBeatlesのSomethingの音圧の変化のアニメーションGIF

リマスターされる度に音圧が上がっていったってことでしょう。

今日はリマスターと音圧について。

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音圧至上主義的マスタリングについて調べてみた

Metallicaのリマスターはどうなんでしょうねえ?
私はまだ買っていないのでわかりませんが、amazonのレビューを読むと音圧が上がったという評価もチラホラ。

今日はその音圧と、更には音圧至上主義マスタリングについてです。

音楽が好きな人なら誰しも「アルバムによって音の大きさが違う。」と感じたことはあるでしょう。

特に古いアルバムなんかは音が小さくてボリュームを上げることがあるでしょう。
時の流れは早いものでNirvanaのNevermindさえ、最近のアルバムと比べると音が小さく感じてしまいます。

それは音圧が違うからです。
最近のアルバムは音圧が最大レベルに近いんで、小さなボリュームでも良く聞こえます。
でも音圧が大きいために失われてしまうものもあります。

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