90年代ヘヴィネスのルーツの一つはBlack Sabbath

コンニチハ、Soundgardenのクリス・コーネルです。

Superunknownは良いアルバムだと思います。
70年代のアルバムにしてはね(笑)。

何年か前にBlack FlagのMy Warというアルバムが過小評価されているという愚痴を書いた記憶があります。

80年代のアンダーグラウンドではタブーだったとされるヘヴィメタルの要素をハードコアにいち早く取り込み、My Warのラスト3曲は極端にテンポが遅く、ドロドロとしたヘヴィネスを作り出したからです。
これが90年代ヘヴィネスのルーツだと思っています。

でも、90年代オルタナのルーツを更に遡れば、昨日一昨日と続けて取り上げたThe Stoogesなどの70年代バンドでしょう。

カート・コバーンはイギー・ポップのシャツを着てライヴをやってたら、観客の中にイギー本人がいるのに気づいて、気恥ずかしい思いをしたという話を聞いたことがあります。

90年代オルタナの中でもヘヴィ系バンドのルーツを辿ると、Black Flagの先にはBlack Sabbathがいます。


カート・コバーンも好きだったようですし、Pearl JamのTenのイントロとアウトロはBlack SabbathのPlanet Caravanを意識しているとしか思えませんし、Black Sabbathに精通している人にはSoundgardenは単なるパクリとしか聞こえないかもしれません。

KyussもBlack Sabbath直系ですし、Faith No MoreはWar Pigsという曲をカバーしています。

まあ私は有名なParanoid以外は、ここ数年前から本格的に聞き始めたばかりなんですけどねw

若い頃にはオジー・オズボーンのソロで好きなのがあったんで、Black Sabbathよりもオジーの方が関心がありました。
No More TearsとかOzzmosisとかです。
まあ雑誌でオジーが鳥の丸焼きをくわえた写真を見て、この人は一体何なんだろう?と思った記憶があります。

ヘヴィメタル=悪魔崇拝というイメージを作ったのはBlack Sabbathで良いんですかねえ?
詳しくはわからないんですが、「人々が怖がる音楽を作ろう」として始まったBlack Sabbathは、悪魔崇拝とかそういうイメージで売り込んでいったようです。

今、そういう写真を見ると古くさいしベタなんでギャクとしか思えませんがw、当時は危険な存在だったんでしょうね。

曲の邦題を見ても悪魔的なのがよくわかりますw
魔法使い、魔女よ,誘惑するなかれ、悪魔の世界とかです。
まあ歌詞からはあんまり悪魔崇拝という印象は受けないんですが。
War Pigsなんて反戦の歌ですからねえ。

1stアルバムの1曲目やIron Manなんてわざとらしいほど悪魔的なイントロで笑ってしまいますが、トニー・アイオミのギターは凄いと思います。
これらの曲に限らずリフのアイデアがね。

90年代ヘヴィネスが大きな影響を受けているのが理解できます。

まあオジー自身は帝王”オジー・オズボーンの語る家族愛とは? Part2で「俺は反キリスト教で、子供たちの自殺願望を煽っていると批判されているが、そんなのは全くのデタラメだ。」と語っていることもあり、単なるバンドのイメージ作りで悪魔的なものを取り入れたら、それが一人歩きしてしまったということでしょうか?

私はオジー・オズボーン時代のBlack Sabbath、それも1stから5thぐらいまでしか聞いたことがないんですが、オススメは1stのBlack Sabbath(黒い安息日)、2ndのParanoid、3rdのMaster Of Realityですかねえ。

もちろん、オジー脱退後のアルバムにも名盤とされるのはあります。

ドロドロとした90年代ヘヴィネスが好きな人は一度Black Sabbathを聞いてみると良いと思います。

コメント

  1. yuriyurayuri より:

    OzzyはNo Rest for the Wickedが好きでした。Black Sabbath一度は聴いてみないと、と思ってたとこです。Ozzyも来日してたし…1stかParanoidかで迷います〜。気に入ったら両方聴くかもしれませんが。

  2. Hyottoko より:

    1stかParanoidかは難しいですね。
    個人的にはParanoidがSACDでリリースされたこともあって、そっちをよく聞きます。
    でもBlack Sabbathといえば1stの1曲目の恐ろしいw曲が代名詞って気がします。
    まあどっちも良いですよ。

  3. hayasiya より:

    『アメリカン・ハードコア』によるとBlack FlagはMy Warを出した頃、Black Sabbathの『Heaven and Hell』や『Born Again』をバンの中でひたすら聞いていたみたいですね。ロリンズは最初オジーのいた頃の方が好きだったけれど、あまりにも周りがディオ加入後のアルバムばっかり聞くからそっちに転向したとか(笑)
    ギンにとって、そこらのパンクグループの音楽では軽すぎて聴くに耐えなかったそうです。

  4. Hyottoko より:

    実はジェイムズ・ディオ時代の方に強く影響を受けてたんですね。
    この時期のサバスの音は聞いたことがないので、今度聞いてみます。
    教えて下さってありがとうございました。

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