相変わらず面倒なことになりそうなときは閉鎖的にしますが、残念ながらついにChris Cornellにダメ出しをするときが来てしまいました・・・
Screamを何回か聞いたので、批評してみます。
結論を言うと、思ったよりもマシでしたが、これを肯定なんて不可能です。
クリス・コーネルが歌えばどんな曲でもある程度は魅力的に聞こえます。
ソウルフルですねえ。
特にSweet RevengeとGround Zeroなんかは、クリスは凄いヴォーカリストだなあと思わせる曲でした。
ですが如何せんヴォーカルの音を変え過ぎている部分が鼻に付きました。
ヴォーカルエフェクトを多用し過ぎたコーラスとかね。
Ground Zeroの鳴き声みたいなのは勘弁して欲しいです。
お前は甲高い声を出すカラスかよ!って感じです。
やはり何といっても否定せざるをえないのは大衆的メインストリームな音楽性です。
ジャケットどおりギターの音は殆どありません。
そして予想通りダンサンブルなビートが目立ちます。
俺はヒップホップには精通しているわけではないですが、やたらとキャッチーで聞きやすい大衆向けポップとしか思えない曲ばかりです。
頭から離れないようなポップなメロディをクリスが歌うとは・・・
特に中盤から後半にかけては聞いてられません。
これじゃあセルアウトと言われてもしょうがないですよ・・・
You Know My Nameからクリス・コーネルが好きになった人は気に入るかもしれませんが、Soundgarden時代からソロ1stのオルタナティヴな姿勢を支持していた俺のような人間には、これを肯定するのは不可能です。
Last.fmのChris Cornellのページをサラッと見てみましたが、やはり酷評が目立ちます。
俺としては前回も書きましたが、何もSoundgarden時代と同じことを繰り返して欲しいわけじゃありません。
まあ再結成するなら喜ぶでしょうがw
音楽性を変化させるのは素晴らしいことだと思います。
そういう姿勢こそまさにオルタナティヴですからね。
ですが大衆ポップ化するのは本末転倒です。
ギターを捨ててピアノをバックに歌う、とかJazz路線に進むとかだったら音楽が好きになれなくても酷評はできません。
Two Drink Minimumのようなブルージーな世界でも否定しなかったかもしれません。
でも何で大衆向け売れ線ヒップホップなんだ!
ヒップホップなら売れっ子ティンバランドじゃなくて、もっとコアな人と組めばよかったのに・・・
それこそDJ Shadowとかね。
まあこのアルバムがメガヒットするとは思えませんが、セルアウトとかセレブ化とか言われてもしょうがないですよ・・・
ファンとしては非常に残念です。