“がんばれオルタナ小国ニッポン”と映画”ラスト・デイズ”

古い音楽雑誌を読み直していたら、こんな特集が組まれていた雑誌が出てきて思わず笑ってしまった。
96年ぐらいの雑誌なんだけど、なぜ日本でオルタナ系バンドが根付かず、メタルが幅を利かせ続けているのか?という前置きのあとにオルタナ・バンドのインタビューが掲載されている。
Alice In Chainsの記事を見ていると悲しくなる。レインがローリング・ストーン誌に”レイプ”されたことが書いてあったんだけど、海外のジャーナリストって酷いことするよね。日本はまともな方なんだろうな。

そういえば、現在のメタルってどんな感じなんだろう?
イングヴェイとかまだ人気あるのかな?

話は変わって、ラスト・デイズって映画が公開されるらしい。
カートの自殺前2日間にインスパイアされて製作されたフィクションなんだって?
あんまり自ら進んで見たいとは思わないな。

カートの自殺が音楽以上に取り上げられるのはいい気がしない。
この映画を見て、およそロックとは無縁な人間がNirvanaを聞き始めるのも不愉快だ。

この映画のオフィシャルサイトのNirvana紹介文も気に食わん。
“ロックの歴史を塗り替えた歴史的名盤”だとか”音楽シーンに多大なる影響を与えた”などといった抽象的な説明ばかりで、Nirvanaの登場で音楽シーンがどう変わったのかは述べられていない。

主人公をロッカーにしたのがこの映画の最大のあやまちだね。

コメント

  1. Klover より:

    ああ..言いたいことはわかりますが、これってメディア側がモロに「Kurt Cobain」のイメージをプッシュしてるだけであって、決して「Nirvana」では無い(監督の方もここはハッキリさせてました)ので中途半端なNirvanaの広告が蔓延するのは仕方が無いと思いますよ。
    すでにアメリカで見た人によると、あんまり「Kurt最後の2日間」を期待して見に行くと肩すかし喰らうって話ですし(笑)。
    と言いつつもSonic YouthのThurston&Kimは2人共出演してますが。それもチョイ役ではない(苦笑)。

  2. 管理人 より:

    カートの自殺にインスパイアされたフィクションを、Nirvanaを極端に連想させるように作るからこういうことになるんだと思うわけです。
    単純に言えば、主人公が古着を着たロッカーじゃなかったら取り上げられ方も違ってきただろうと。

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