アンチ商業主義

90年代は商業的な成功を否定する雰囲気があった。
また、現在ではメジャーレーベルとインディレーベルの境界線が曖昧になっているが、当時はメジャーVSインディという構図も存在した。

大衆受けを狙った空っぽな音楽が成功を収めたメインストリームの反動で、80年代インディにはそのような雰囲気があったようだが、90年代に大規模に広まっていったのはNirvanaとPearl Jamの行動が原因だ。
なぜ売れることが悪いことなのか?
その理由を考えてみよう。

一部グランジ・オルタナの枠を超えているところもあります。


リスナーの観点から

「みんなと同じは嫌だ」という考え方。
人気のあるもの、流行っているものをそれだけの理由で嫌う心理。
>>>みんなと同じは嫌だ

大ヒットを飛ばすということは、ロックとは無縁な「わかってない奴ら」も聞き始めたということで、それが面白くない。
>>>流行一筋!わかっていない奴ら


アーティストの観点から

成功するとそのバンドを利用して一儲けしようと大勢の人間が近づいて、人間不信に陥り、ゴシップ・タブロイド系メディアに人間としてではなくモノとして扱われる。
>>>人間不信とゴシップ記事

マスコミが作り上げた人物像と現実の自分とのギャップに苛立ち、大衆からの過剰な期待にプレッシャーを受ける。
>>>大衆の期待がアーティストに与える影響

音楽に対するレコード会社の口出しと商業的なプレッシャー、成功願望
>>>売れる音楽を作らせろ

カート・コバーンは、急激な成功から生じるストレスが原因でドラッグに溺れるようになり、音楽ビジネスに潰された形で自殺したのだとよく言われる。
>>>Nirvanaと成功

Pearl Jamもデビューアルバムでの急激な成功に対処できず、混乱していった。
だがNirvanaと異なり最終的には対処する術を身につけることに成功する。
>>>Pearl Jamと成功

メジャーのやり方が気に食わないならインディでやればいい
大観衆を否定するなら、5人ぐらいしか入っていないライヴ・ハウスで演奏しろ
金を否定するなら汚い仕事をしながらバンド活動をやれ
レコードの流通力に優れたメジャー
>>>鋭いツッコミとインディの欠点


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