Bikini Kill (ビキニ・キル)

Bikini kill 19曲(You Tube)

Bikini Kill (ビキニ・キル)の概要

1990年にシアトル近郊のオリンピアでキャスリーン・ハンナ、トビ・ヴェイル、ビリー・カレン、キャシー・ウィルコックが結成。

ライオットガールというフェミニズム思想を持ったパンク・バンドが勃発させたムーヴメントを引き起こしたバンドの一つとして知られる。

詳しくはRiot Grrrl(Riot Girl ライオットガール)やこのムーブメントに詳しいP.W.A.を見ていただきたい。

女性に対する暴力やレイプ、近親相姦を歌詞に取り上げ、白人男性優位社会や女性はこうあるべきだという価値観を押し付ける社会に対する反逆的な姿勢だけでなく、同性愛者に対して寄り添うような姿勢も兼ね備えていた。

ビキニ・キルに関しては当初、正直言って音楽的に対して面白くないと思っていたんだけど、でもそれから素晴らしいバンドになっていったと思う。

本当に強烈なバンドになったし、特にキャスリーンの歌詞は好きだったよ。

つまり男と均等の機会を与えられないことが多い社会の現状と向き合って、フェミニズムを自分の人生に取り入れるきっかけになったという。

何と言うか、若い女性たちが一種の護身術を身につけたっていうかね。

勢いのあるムーヴメントだったし、重要なものだったんだよ。

Sonic Youth / サーストン・ムーア BUZZ Vol.41 April 2003から引用

オリンピアというシアトル近郊エリアで活動していたこともあり、このエリアの人々とはつながりが深い。

トビ・ヴェイルはBeat HappeningやK Recordsのオーナーとして知られるカルヴィン・ジョンソンとThe Go Teamというバンドをやっていたこともあり、1989年にリリースしたシングルにはカート・コバーンが参加している。

Bikini kill自体は1998年に解散。

その後は、キャスリーンはLe Tigreというエレクトロパンクユニットで活動した。

トビはKill Rock Star Recordsで働きながら音楽活動を続けた。

世間では#MeToo旋風が吹き始めた2017年に単発的に再結成、2019年にはツアーをするために本格的な再結成をはたした。

関連リンク

NirvanaのSemlls Like Teen Spiritとの関係について

ティーン・スピリット・ストロベリー(2006年)

トビ・ヴェイルは同じくオリンピアに住んでいたカート・コバーンと交際していた時期がある。

トビのフェミニズム・パンク思想はカートに大きな影響を与えたようだ。

しかしカートが望んだ男女関係は、トビにとっては古臭い男女差別的な関係だったらしく、結局カートはトビにふられてしまう。

Nevermindはトビのことを歌ったとされるDrain Youに代表されるように、この失恋が色濃く出たアルバムだといわれることもある。

Teen Spiritは「10代の魂」ではなく、トビが愛用していた10代向けのデオドラント。

キャスリーン(当時はデイヴ・グロールと交際していた)に「カートはティーン・スピリットの匂いがする(Kurt Smells Like Teen Spirit)。」と壁に落書きされた。

つまりトビと性的関係があることをからかわれた。

しかし当時のカートはTeen Spiritがデオドラントとは知らず、何か意味深な文章だと受け止め、それを曲名にしたらしいが、曲がリリースされた後にデオドラントの存在を知り、特定の企業の宣伝をしてしまったと後悔したとの話もある。

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