Le Tigre(ル・ティグラ)、The Julie Ruin(ジュリー・ルイン)、Kathleen Hanna(キャスリーン・ハンナ)

Le Tigre 16曲(You Tube)

The Julie Ruin 8曲(You Tube)

Le Tigre(ル・ティグラ)、The Julie Ruin(ジュリー・ルイン)の概要

Bikini Kill解散後、キャスリーンは1997年にJulie Ruin名義でのソロアルバムをリリースした後にLe Tigre(日本語表記ではル・ティグラが一般的だが1stアルバムではレ・ティグラと表記されていた)を結成した。

Le TigreはBikini Killとは違うアプローチをとっていたのが印象的で、サウンド面ではエレクトロサウンドを取り入れていたのが特徴だ。またドラマー不在のバンドなのでドラムは機械の音だった。

だがエレクトロ機器の扱いについて精通していたわけではなく、チープでローファイな仕上がりとなっている。

怒りを爆発させていたBikini Killとは対照的に、音楽自体の楽しさやユーモアを追求しライヴではパフォーマーとして観客を楽しませつつも、フェミニズムや政治性、社会情勢などに関するシリアスなメッセージも発信するというコンセプトで活動した。

ビキニ・キルで書いていた歌詞っていうのは、反対勢力としての「男性」に向けて書かれたものだったのね。

アンダたちのせいで私はこれこれができなかった、っていう。

でもレ・ティグラでは、そんなのもうどうでもよくって、直接に女性や理解のある男性たちに向けられてるの。

大切な人達に何かを突きつけるようなやりかたは、今となってみれば、ちょっと違うかなと思うのね。

なんていうか、以前よりもオーディエンスに対しての愛情が深くなってるんだと思う。

当時は、私と男性との怒りのぶつけ合いを目撃することが観客にとってポジティブなことだと思ってたんだけど、徐々に、あの行為そのものが女性蔑視だったと感じるようになってきたし。

というのも、私は男性のみと対話していて、肝心の女性たちを疎外してたわけだから。

でも今の活動では、女性同士で協力し合う…オーディエンスにも参加してもらうっていう姿勢でやってるから。

そういうアティチュードの変化はあったわね。

キャスリーン・ハンナ / ロッキングオン2001年5月号から引用

当時注目されていたエレクトロクラッシュやダンスパンクというジャンル名とともに語られたこともあった。

2004年までに3枚のアルバムをリリースしたものの、2005年にキャスリーンはLe Tigreを脱退。

2013年に公開されたキャスリーンのドキュメンタリー映画で、この頃からライム病を患っていたことが明かされた。

キャスリーンは2010年にThe Julie Ruinをバンドとして復活させ、メンバーにはBikini Killのメンバーだったキャシー・ウィルコックも名を連ねた。

ライム病でツアーをキャンセルしたこともあったが、2016年までにアルバムを2枚リリースしている。

Le Tigreとしては他のミュージシャンとコラボレートするために単発的に集結したことはあったが、2022年8月のフェスに出演することが発表されている。

関連リンク

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