一発屋バンドが増えたのはレーベルの資金難が原因?

今日の日経によるとセブン&アイがタワレコの筆頭株主になるそうです。
セブン&アイっていうのは超簡単に言うとセブンイレブンとイトーヨーカ堂です。

HMVはローソンに買収されたから、コンビニが幅を利かせてきたなあとw
レコード店はCD不況を乗り切ろうと色々頑張っているようですね。

先月のロッキングオンの児島由紀子さんの記事だったと思いますが、いわゆる一発屋が増えたのはCD不況の影響が大きいという分析がありました。


一発屋については以前に考えてみました。

一発屋が増えた理由を考えてみる:その1(序章)
一発屋が増えた理由を考えてみる:その2(1stが売れた後の2ndのジンクス)
一発屋が増えた理由を考えてみる:その3(最終回 新人バンド紹介重視システム)

もう2年も前のことなんで内容を忘れていましたけどねw

ロッキングオンの記事によると、違法ダウンロードなどの影響で音楽が売れないから、レーベルに金が入ってこないんで、かつてのRadioheadのような大器晩成型のバンドよりも手っ取り早く売れる一発屋バンドと契約を結ぶようになったとのことです。

確かにそれは一理あるような気がします。
レーベルには「バンドを育てる」という余裕なんてないかもしれませんね。
やりたくてもできないのかもしれません。

違法ダウンロードの影響はどうなんですかねえ?
私自身は気に入ったアルバムは現物で持っていたいと思うような人種なんで、大好きなバンドの音源は圧縮音源だけでOKという人がどれくらい多いのかは想像できません。

ただ合法違法グレーゾーン問わず、ネットで試聴できるようになったという影響は大きかったと思います。
私自身、CDを買うことは減りました。

まあ昔の音楽市場は卑怯だったという言い方もできます。
試聴して買うことなんでできなかったですから。
試聴機があるレコード店なんて、それこそタワレコやHMVぐらいしかなかったですから。
田舎の学生には無理な話で。

それ以外だと、ラジオなどで流れてきた曲を聞けるぐらいで。

だから音楽雑誌の評判を手がかりにCDを買うのがメインだったわけです。
買ってきて実際聞いてみてアルバムがクソだったらカネの無駄だったとw

こういう風に「買うまで中身がわからない」というリスナーには不利で、ある種のギャンブルみたいなシステムだったわけです。
レーベルはこれで利益を上げていたわけですからね。
今思うと卑劣だったなあとw

現在はだいぶリスナーが有利になったと思います。

まあ合法違法グレーゾーン問わず、試聴して気に入っても買わないって人が増えたことがレーベルにとって痛かった、だからリスナーが有利になり過ぎたとも思えるんですが。

何はともあれ、レーベルにカネがないから一発屋が増えたというのは的を射てる分析だと思います。
で、解決策もロッキングオンの記事にあるように我々が音楽を買うしかないという気もします。

結局、アンチ商業主義だのと青臭いことを言っても世の中カネなんすよw
ある程度カネがなければ何にもできない。

レーベルにカネがないから一発屋が増えたというのは根深い問題です。
このまま延々と一発屋が出てきては失速していくというのが延々と続くんでしょうか…。

コメント

  1. music465 より:

    僕も同じようなことを考えてました。
    下記のようないようなところです。
    ————————————————–
    昔の音楽市場は卑怯だったという言い方もできます。
    試聴して買うことなんでできなかったですから。

    結局、アンチ商業主義だのと青臭いことを言っても
    世の中カネなんすよwある程度カネがなければ何にも
    できない。

  2. Hyottoko より:

    当時はそれしか方法がなかったから卑怯だとはあんまり自覚してませんでした。
    今は本当に便利になりましたね。

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