The Stooges / Raw Powerのサウンドの歴史
コンニチハ、イギー・ポップです。
The Stoogesの他のメンバーはSearch and Destroyを聞いて「アジア人なんてぶっ潰せ。」とか言っていました。
僕は誰かを傷つけたいわけじゃなかったんですが。
The Stoogesは無教養で野蛮な労働者の集まりって感じでした。
以前紹介したThe StoogesのRaw PowerのThe Masters Editionを購入した方はおられるでしょうか?
IGGY & THE STOOGESの『Raw Power』が豪華仕様でリイシュー!
これの最大の目玉は「現在廃盤となっているデヴィッド・ボウイのオリジナル・ミックスによるヴァージョンをリマスターしたもの」です。
以前も書いた気がしますが最初から説明しますと、Raw Powerがリリースされたのは1973年です。
ミックスを担当したのはデヴィッド・ボウイです。
それから24年経った1997年、イギー・ポップが立ち会ってリミックスを施したものがリリースされました。
マスタリングをやり直すリマスターではなく、ミキシングをやり直すリミックスです。
まあミキシングはマスタリングの前の作業ですから、リミックスすればリマスタリングすることになるんですがw
リミックスではリマスタリング以上に大幅に変わります。
各楽器の音量は変えられますし、新たな音を付け加えることもできます。
イギーはリミックスをする決心をした理由として、Raw PowerがCD化されたときレコードと比べて音が悪くなったと苦情が多かったこと、自分が断ってもソニーが勝手にリミックスしてリリースしてしまうことなどを挙げていました。
デヴィッド・ボウイのミックスに敬意を表しながらも、パワー不足は否めないというようなことも。
まあレコードしかなかった時代のアルバムが1980年代にCD化された際、マスタリングという概念があまりなかったため、レコードと比べて音が悪くなったものが多かったようです。
レコードを体験する前の私もそうだったんですが、必ずしもCDがレコードよりも音が良いというのは誤りです。
そういうわけで、1997年以降はイギー・ポップ自身が関わったリミックス盤が主流となり、デヴィッド・ボウイ盤は廃盤となってしまいました。
昔のRaw Powerとは全く違うRaw Powerが主流になりました。
皆さんが所持しているRaw Powerはどうでしょうか?
私のはリミックス盤です。
本人が関わったとはいえ、昔のサウンドを大幅に変えてしまい、更にCD化されて音が悪くなったとはいえ昔のサウンドを廃盤にしてしまったことには賛否両論あるでしょう。
The Stoogesの他のメンバーはデヴィッド・ボウイ・ミックスの方が良いというようなことを言っています。
逆にボウイ・ミックスは最悪で、イギーがリミックスして迫力が出たから良かったというリスナーの意見もあります。
そして2010年、デヴィッド・ボウイ盤が復活したと。
デヴィッド・ボウイ・ミックスがはじめてCD化されたときはレコードと比べて音が最悪だったようですが、今回はリマスターされているので、それなりの音が出るんじゃないでしょうか?
私はまだこれを聞いていないんですよw
タイミングを逃し続けてしまいまして。
ですが、デヴィッド・ボウイ盤のレコードを手に入れました。
オリジナル盤ではないんですが、これならCDよりも当時の音が出るだろうと思います。
長くなってしまったのでそのレコードについては次回。