コンニチハ、ロッキングオン2000年8月号です。
(最後の来日公演で)ビリーが先に出てきてハンドマイクで歌ってるとき、「イハが出るまで座ってよう」といって喋っていたキャミソールの女2人、お前らは死ね。
スマパンの単独が正式に発表されましたが、行くか行かないか未だに迷っている今日この頃です。
何だかんだで1回も見たことないんで、どうしようかなあ。
仕事の都合上、曜日が最悪なんですよ・・・
見たことがないだけに客層がイマイチ予想しづらいです。
冒頭のロッキングオンの記事には「死ね」と書いてありましたが、原稿を書いた方の名前は伏せておきましょうw
まあ何となく内容には納得してしまいました。
前々回の「ポップバンド」ということにも関係あることですが、音楽性とその他バンドイメージから推測して、そのようなファンが多そうだと推測してしまいます。
コテコテのオルタナファン以外にもアピールできるほどポップというか、かわいらしいというか。
イハは色男だったからなあ、アイドル視されることも多かったのでしょうか?
まあイハはもういませんけど、取り敢えず冒頭のようなキャーキャー叫びそうなミーハーファンは●ねということでw
前置きが長くなりましたが本題も長いです。
今日もみんな大好きで日常でも会話が弾む悪口です。
まずは私の嫌いな「緑の日」の発言です。
(こいつだけは許せないってのは?)
ビリー:(他の2人に「言っていいか?」と目で合図してから)スマッシング・パンプキンズ!
トレ:そうだそうだ(笑)
ビリー:わざとらしいしさあ・・・とにかく嫌い。あいつら神がかってんだよな。
トレ:「俺を崇め奉れえ」ってね。
ビリー:そういう見てくれとファッションの生贄だな。(クロスビート1996年1月号)
スマパンが嫌われる理由の一つに、「ロックスター」というのがあります。
「緑の日」が言うところの「俺を崇め奉れえ」って態度です。
旧来のロックスター像を否定したNirvanaなどと比べると対照的だと思われてしまったこともあったようです。
自ら望んでロックスターになったというか。
インディでの活動歴があるにせよ、そういう姿勢は特にインディ界隈からは嫌われたようです。
単なるメインストリーム・バンドだと。
Smashing PumpkinsのWikiにはアルビニやボブ・モールドの批判が掲載されています。
まあ嫌いな人がそういう風に見えただけで、実際のところ本人がロックスターを演じていたのかは良くわかりません。
まあ「緑の日」では説得力がなさそうなので、続いてはSonic Youthのサーストン・ムーア。
こちらは批判というより、正真正銘の悪口が入っておりますw
(解散したバンドについて聞かれ)
ペイヴメントは売上よりも、いい評価を受けていたって感じだったからな。
そこにいくとスマッシング・パンプキンズは何百万枚っていうレコードを売って、きっとなんだかんだで満足しちゃったんじゃないかな・・・・・・フフフ。
でもあれでしょ(笑)、ビリーってつまりは・・・・・・ビリー・キンタマなんでしょ?
コーガンって日本語で睾丸なんだよねえ(笑)
ある意味、あの人物にはふさわしい名前だけど(笑)。
でもスティーヴ・マルクマスもルー・バーロウもビリー・コーガン(笑)も、オルタナティヴっていう音楽を作ろうとしていたわけじゃないからね。
あれはただニルヴァーナがとんでもないレコードを作って、そこに目を付けた業界が、当時存在していたバンドを全部ひっくるめて、はい、この人たちがオルタナティヴですってことだったわけだからさ。
それにスーパースターになろうってバンドなんていなかったし・・・・・・あ、ビリー・コーガンは明らかにそうだった(笑)
でもビリーの場合は素晴らしく・・・・・・くっくっ・・・・・・パンクロックな名前に生れたゆえの宿命だったんだね、きっと(笑)。(BUZZ2002年6月号)
序盤の悪口については笑うしかないんですがw、やはりサーストンにもビリーはスーパースターのなろうとしていたように見えたようです。
ただ、サーストンのインタビューはどこまで本気なのかわからない部分もあります。
言うこともコロコロ変わるし、テキトーに答えていることが多いのかなあ。
俺達はオルタナティヴ・ロック界で他のバンドと競争する意思はない。
そんなことにどんな意味があるっていうんだ?
メルツバウと一緒にパーティーで盛り上がれた方がよっぽど楽しい。
メルツバウって知ってるよな?
スマッシング・パンプキンズなんてクソくらえだ、そういうこと(笑)。
(そういうことっていわれても)
それは、スマパンがアメリカン・ロック・ミュージックを堕落させた諸悪の根源だからに決まってるだろ?
(・・・・・・)
とにかく、あのハゲ頭のヤツをボコボコにしてやりたくてさ。
(コマーシャリズム化という点で意義があるということでしょうか?)
いやいや、それは賞賛に値すると思うよ。
あんなに成功できて立派だと思う。
ただ、音楽が酷いだけで。
本当はスマパンは好きだし、アルバムも結構気に入ってるよ。
とくにギッシュは良かった。
彼らの最高傑作だと思う。
サーストン:スマパン、愛してるよ。
リー:憎んでるんだろう。
サーストン:いや、愛してる。
リー:愛憎入り交じりってやつだな。
サーストン:ローリング・ストーンズは本当に大嫌いだけど。(ロッキングオン1998年6月号)
「アメリカン・ロック・ミュージックを堕落させた諸悪の根源」とまで言い切ったのに、5ヵ月後には洒落で言ったと弁明しております。
一体本心はどこにあるんでしょう・・・
僕達って(ポップミュージックとアンダーグラウンドの)2つの世界を繋ぐ導管のようなものなんだよね。
他のどんなバンドよりもそういう存在なんだろうと思うし、たとえば今回のフジロックのようなフェスティヴァルの顔ぶれを見ていくと、ビョーク、ガービッジ、スマッシング・パンプキンズ、パルプ、そして僕達となるとね、一体どうして自分達がここにいるんだろう、音の作り方から考えれば全く何の共通点もないのにって不思議になるんだよね。
でもどうしてそこに名前が連なってるかはわかるし、だからそういったバンドとの関係性も和やかなもんなんだ。
だから強調しておくと、僕はスマッシング・パンプキンズの連中は好きなんだぜ(笑)。
気立てのいい奴だしさ。
ただ、どうしても自分たちの立場をハッキリさせるために、例に出しちゃうんだよ。
しかもロッキング・オンの取材だと特にね(笑)。
ちなみにスマパンをこき下ろしたことについては読者からどういう反応があったわけ?
(表紙級のアーティストにあそこまで噛み付くとは潔いっていう意味で人気を博してましたよ)
(笑)僕としては一応、洒落としてああいうことをいったんだけど、僕が超マジでああいったなんて勘違いされてない?
(いや、あなたなりのユーモアってもんはちゃんと伝わってるはずだと思いますよ。ていうかああいうユーモア・センスそのものが人気を博した原因なんだと思うんですよ)
ならいいんだけど。
つまり、僕たちがずっとこのシーンをどう見てきたかというと、やっぱりあまりシリアスなものとしては考えてないところがあるんだよ。
でも、スマッシング・パンプキンズ、それもビリー・コーガンのインタビューを読んでいてどうも気になってしょうがないのは、ビリー・コーガンはどうやら凄まじくシリアスにこのシーンについて考えているらしいっていうことなんだよね。
だから、スマッシング・パンプキンズとニルヴァーナは今日のシーンやカルチャーに対して真に背いた存在なんだとか、そんなことを言ってるわけだ。
しかし僕の場合、考えなきゃならないことは他にも沢山あるわけで……(ロックングオン1998年11月号)
私は超マジで言ったと思ってしまいましたけどねw
まあつまりは、Sonic YouthとSmashing Pumpkinsは土俵が違うといいたいのでしょうか。
スマパンはポップミュージックの世界だけ、Sonic Youthはポップミュージックの世界とアンダーグラウンドの実験的な世界を行き来する存在だから立場が違う、それを説明するために例に出してしまうと。
まあビリー・コーガンが音楽シーンについてシリアスに考えすぎるっていうのは何となくわかります。
自意識過剰というか。
それとグチっぽいw
悪口は今回で最終回ですが、悪口は楽しかったでしょうか?
やっぱりこれほどまで羅列すると低俗に見える気がします・・・
まあ大半は悪口というよりは作品や姿勢に対する批判ですけどね。
今日紹介したサーストンが最も悪口っぽいですw
つまり何が言いたいかというと、スマパンも結構批判されることが多かったんですよ。
今思えば意外ですけどね。
まあどのバンドも批判の声はあったようですし、90年代オルタナバンドもみんな仲良しってわけじゃなかったということで。