続Chillwave(チルウェーヴ)、Glo-Fi(グローファイ)

コンニチハ、Mudhoneyのダンです。

MTVで『グランジ・トップ20』とかっていう番組をやってたんだ。
ところが取り上げられてるのがレッド・ホット・チリ・ペッパーズとか、そういう連中ばかりなんだよ。
あいつらがグランジだとは知らなかったよ。(クロスビート1993年10月号から)

音楽用語(しつこいようですがあえて音楽ジャンルとは言いたくありません)は意味が曖昧なものが多いですが、今日はその話題です。

以前取り上げたChillwave(チルウェーヴ)とGlo-Fi(グローファイ)です。


Chillwave、Glo-Fi、Shitgaze、No-Fiとは何か?というのを書いたら、Googleから検索してきた人が想像以上に大勢やってくるもんで。

Chillwave(チルウェーヴ)とGlo-Fi(グローファイ)は同じ意味だそうですが、日本ではどちらかというとGlo-Fi(グローファイ)という言葉が普及しているようです。
海外ではChillwave(チルウェーヴ)の方が一般的なようです。

Last.fmを見るとそれがよーくわかります。
Last.fmのChillwave
Last.fmのglo-fi

Chillwaveという音楽用語の方が圧倒的に多く使用されています。

Washed outやMemory Cassetteを少し聞いてみましたが、ローファイっぽくて浮遊感のあるエレクトロのことを指すのかなあと思いました。
ですが、Chillwaveって何?と聞かれても私は明確に答えることはできません。

音楽用語っていうのはそんなもんですよw

以前も書いたように、Chillwaveの始まりはIs WASHED OUT the next Neon Indian/Memory Cassette?という個人ブログの記事です。

その記事は商品化されたAnimal CollectiveやGrizzly Bearの話から始まって、新しいジャンルをChillwaveと呼ぼう!と。

で、それが何なのかというと、「thick/chill synths」、「use real instruments/sound like it was recorded in nature」、「old VHS cassette」などという言葉が書かれているのですが、今ひとつ良くわかりませんw
スタート地点から曖昧なんです。
Chillwave=Washed Outでいいのかな?

まあ曖昧に理解された状態で、言葉だけが先行して広まって、各自がChillwaveという言葉を独自に解釈しているのが現状でしょうか?

まあ流行最先端の音楽用語ってこんなもんですよ。
なんとなく理解していて頻繁に使用するけど、誰も明確には説明できない。
言葉だけが先行している状態です。

現在では廃れつつあるエモや、ウチのサイト関連だとグランジとかもそうです。
グランジって何?と言われて、某ジャーナリストのように「死体のロック」だなんて私には口が裂けても言えませんw

確かに音楽用語は便利な面もありますし、用語によっては私も頻繁に使いますしね。
特にマスコミやレコード店などは大喜びでしょう。

だからまあ、意味を深く考えずに「チルウェイヴだ!グローファイだ!」と楽しむか、音楽用語なんて気にしないで楽しむかのどちらかなんですかねえ?

肝心のWashed outは去年にデビューし、まだEPを2枚しかリリースしていない状況なのですが、Chillwave/glo-fiを潰そうとする動きがあるようで、今度はDark Wave、Witch-house、Gothic Chillwaveという音楽用語が生まれているようです。

Dark Wave, Witch-house, Gothic Chillwave//whatever

///▲▲▲\ – Demo EP Witch House / Drag: “Gothic Chillwave”; great new genre.This is a great release in the vain of oOoOO.

いやー、ネット時代は世の中の回転が早いですねえ。
もうバカらしくてついて行く気も起きないのですが、ニヒルな目線で眺めるのも面白いかもしれないので、暇があったら追っかけてみようと思います。
以前、ニューエキセントリックで残念な結果に終わっているのでねw

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