インディとメジャーを考える 第二回 現在のインディ

昨日の続きです

今現在のインディですが、昔とはだいぶ変わってきました。


現在のインディはアンダーグラウンドでマニアックな世界ではないです。
マスコミに注目されやすくなったうえに、インターネットの登場で口コミが広がりやすいですから。

2000年代前半は、インディである程度の活動歴があるバンドが発掘されていたような気がします。
At The Drive-InとかWhite Stripesとかね。

ですが現在では注目されやすい状況ゆえ、レコードを数枚、更にはネットで数曲しただけで直ちにマスコミやインターネットに取り上げられ世界中で注目されてしまいます。
今思い出すと2005年のClap Your Hands Say Yeahが真っ先に思い浮かびます。
去年だとMGMTやVampire Weekendとかです。

デビューしてから脚光を浴びるまでの期間が短くなっていると思います。
いわゆる「一発屋」が増えたのはこの辺に原因があると思いますが、それは別に機会に。

マニアックな世界ではない上に、現在では「メジャーVSインディ」という構図が存在しません。
現在のメインストリームのロックはこれといってありません。
敢えて挙げるなら商業的なエ○でしょうけど。

まあメインストリームな音楽となれば、いつの時代も変わらずアイドルとかになるんでしょう。

何ていうのかなあ、今のインディはメインストリーム(主流)に対して異議を唱える落ちこぼれの集まりって感じがしないですね。
バンドもオーディエンスも反主流的な自覚がないのかもしれません。
昔はそういう若くて青臭い反逆的なノリがあったようですが、今は主流がないんですから。

敵がいないから物足りないって感じるかもしれませんね。
ロックは反逆の文化ですからw

また、昔のインディの最大の弱点だったレコードの流通力も問題なさそうです。
メジャーの商業的な姿勢を嫌悪しながらも、レコードの流通力を重視してメジャーに留まり続けていたNine Inch Nailsが、メジャーを去り独立宣言をしたのがその象徴だと思います。

ネット通販、ダウンロード販売、MySpace、更にはファイル共有ツールの登場が大きいと思います。小売店は減っていると思いますが。

また、現在のインディレーベルは金銭的に困っている様子もなさそうです。
出来たてホヤホヤのインディレーベルはそうじゃないと思いますが、特に有名大手インディレーベルはそう思います。

メジャーに移籍しなくても全米チャート上位にランクインすることが可能となっています。
Arcade Fire、Bright Eyes、The Shinsとかね。

昔はインディシーンなんて全く注目されませんでしたが、注目を集めた今ではある程度の収入を確保できるのでしょう。
レーベル運営のノウハウを長年の経験で得たことも大きいと思います。
また、ネットの登場でプロモーションに大金をつぎ込む必要もなくなったのでは?

だからインディからメジャーに鞍替えするバンドは多いですが、インディに留まり続けているバンドも増えたと思います。

ですが、レーベルはインディでも配給網はメジャーだったりと良くわからない部分が多くなってきました。
Bright EyesのCassadagaはSaddle Creekからリリースしていますが、ヨーロッパではUniversal傘下のPolydorが販売しているようです。

あるインディレーベルの株の何%をメジャーレーベルが保有しているっていう噂も聞きます。

こうなると、メジャーとインディの区別が付きにくくなってきます。

インディからは単なるポップスとしか思えないようなバンドが増えた気がします。
特に音楽ジャンルとしてのパンクからはね。
A○○ Am○ri○an Re○e○tsなんてロックスタ-志向らしいじゃないですかw
俺は良く知らないんですけど。

逆にMars Voltaなんてメジャーっぽくないですよね。

また、昔のインディに強かったアンチ商業主義もあまり感じられなくなりました。
頑なに企業との結びつきを拒んだのは昔の話。

先日紹介したAsobi SeksuなんてCMタイアップ曲があるんですから。
Animal Collectiveの新作がmixiで試聴可能なんてありましたねえ。
何でmixiだけなんだ?ってね。

そういうビジネス的な行動に対して疑問の声が上がることもない。

もはや昔のような「メジャー(商業主義)VSインディ(反商業主義)」どころではないでしょう?
誰かが「インディにもビジネス的な胡散臭い奴らが増えた。」と言っていた気がします。

非常にまとまりがないですが、このように現在ではメジャーとインディの違いが曖昧になっています。
全体的に見れば、まだまだインディの方が面白い音楽が多いですし、メジャーと関わったバンドがメジャーの商業的姿勢を非難しているのも時々見かけます。

何でこうなったのか?
まとめるのは難しいですが、Nivanaの大ブレイクからインディが注目されやすくなった、つまりビジネスとして成り立つようになったというのと、インターネットの登場ですかねえ。

今後はどうなっていくんでしょうか?更にメジャーとインディの垣根がなくなるのでしょうか?

だらだら書いていて思いましたが、インディって言葉を使用するのは極力避けようかなあ。
代わりにオルタナティヴという言葉を復活させようかと思いました。
その方がフィットするでしょう。

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