DVD-Audioとは?

昨日、最近SHM-CDの情報を求めている人が増えたと書きましたが、実はSACDとDVD-Audioの情報を求めている人も増加しています。
SHM-CDがダメだからSACDやDVD-Audioに注目し始めたのでしょうか?

はっきり言って今更です(苦笑)。
SACDはクラシック界隈でなんとか生き残りそうですがDVD-Audioは風前の灯、消滅する寸前です
最近は新しいソフトがリリースされているのかなあ?

今日はDVD-Audioについて断末魔的に好き放題書いてみます。
本当に今更ですけど・・・

まずDVD-Audioとは何か?


DVD-AUdioは、DVDの規格の一種です。
普段我々がDVDと呼んでいるのは、DVD-Videoという規格のことです。
映画とかライヴ映像とかは殆どDVD-Videoです。

DVD-AudioとDVD-Videoは別物ですから、DVD-Audioを再生するにはDVD-Audioに対応したプレーヤーが必要となります。
普通のDVDプレーヤーでは再生できません。

ただし、1枚のディスクにDVD-AudioとDVD-Videoの両方のデータを搭載することが可能。
つまりDVD-Audioに対応していないプレーヤーでこのようなディスクを再生すると、DVD-Videoのデータが再生されます。

DVD-Audioソフトの大半はこういう形式ですが、DVD-Audioを再生しているんだと勘違いしないようにw
BeckのSea Changeなんかはメニュー画面が違います。

ですが、DVD-Videoのデータしか再生できなかったとしても、5.1chで楽しめたり、CDよりも高温質なステレオ音源が収録されていることもあるので買う価値はあります。

サウンドの性能の違いは下記の通り。

ステレオ形式(2ch)
DVD-Audio 192kHz/24bit(最大値)
DVD-Video 96kHz/24bit(最大値)
音楽CD  44.1kHz/16bit

マルチチャンネル(5.1ch)
DVD-Audio 96kHz/24bit(最大値)
DVD-Video ドルビーデジタル、DTS(両方とも圧縮音源)
音楽CD  非対応

ご覧のとおりDVD-Audioの方が高音質です。
だったら映画なども全部DVD-Audioにすればいいじゃん!
こう思う方もいると思います。

ですが、高音質ってことは音声データの容量が大きいということですから、映像がメインの映画やライヴ映像には向いていないと思います。
肝心の映像の質を落とさなければならないのは本末転倒ということでしょう。

DVD-Audioにも映像を搭載することはもちろん可能です。
ですが実際のところDVD-Audioの映像なんてデータ容量の少ない静止画像やアニメーションが多いです。

DVD-Videoの最高音質である96kHz/24bitが殆ど使われないのもこうした理由だと思います。
まあ、椎名林檎のPV集「私と発電」は96kHz/24bitの高音質ですが・・・

DVD-Audioの中には、Jesus And Marry Chainのように96kHz/24bitのステレオ音源しか収録されていないのもあります。
これならDVD-Video形式にしても良いんですが、なぜDVD-Audio形式を採用したのでしょうか?

これはたぶん違法コピー対策だと思います。
DVD-Videoのコピーガードを突破するのは簡単らしいですが、DVD-Audioは難しいようです。

クラシックやジャズは分からないですが、ロックでDVD-Audioのステレオ形式の最高音質である192kHz/24bitを採用しているソフトは見たことがありません。
ステレオ形式では96kHz/24bitが多いですかねえ。

192kHz/24bitに対応しているプレーヤーが少ないからでしょうか?
俺のプレーヤーも説明書を見ると、「192kHz/24bitは96kHz/24bitにダウンサンプリングして出力します。」と書かれていました。

マルチチャンネルは96kHz/24bitの最高音質を採用することが多いです。

基礎知識はこのぐらいで、次回はDVD-AudioをPCで再生する方法を好き勝手に書きます。

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