ニューエキセントリックの近況(2008年秋)

ニューエキセントリックについては久しぶりですね。
このブログはネタ切れなんで、たまには書いてみようかな。

相変わらずムーヴメントになっていないようです。
前に書いたように、ムーヴメントが生まれてから死ぬまでをリアルタイムで追いかけるつもりだったので、ムーヴメントになっていないならその目的を達成できません・・・

まあ、以前に書いたように始まりはオブ・ザーバー誌の記事です。
もっと言えば記事を書いたSarah Bodenという方です。
ジャーナリストが「ニュー・エキセントリックと呼ぼう!」と提唱したところから始まっているわけです。
そしてSnoozer、rockin’on、Vibe、HMV、みんなそれに乗ったわけです。

こう考えると音楽用語の馬鹿らしさを感じますよね。
ライターの一言で音楽用語が生まれちゃうわけですから。
もしもこのブログが一日何百万件ものアクセス数があれば、俺にも音楽用語を作ることができるかもw


ここからはニューエキセントリックの近況を書きますが、独自のニューエキセントリック論を展開してきたSnoozerは最新号でも取り上げています。
SnoozerのNew Eccentric研究に書いたように、Snoozerでは欧米文化に反発する動きがニューエキセントリックなんだと考えているようです。
それをバンドのインタビューから明らかにしようと試みたようですが、失敗してんですって。

失敗の内容が良くわからないのですが、全てのバンドが「世界は西欧文化に侵略された!」なんて思っていないってことでしょうか?

「新しいオルタナティヴ・ミュージックでいいじゃない!」というCSSのインタビューは何となく的を射ていると思ってしまいました。

ニューエキセントリックは今月のrockin’ onでも少しだけ扱われています。
カラーページでは初めてじゃないかな。

肝心の本国である英国では、yahoo.co.ukで検索してみる限りでは検索結果に引っかかりません・・・
New Raveでは沢山ページが出てくるんですけどねぇ。
Wikipediaもあるし。
オブザーバーよりもNMEが提唱しないと駄目なんですかねえ(苦笑)。
メディアの力関係が垣間見えます。

結局ムーヴメントになっていないようですし、今後も大きなムーヴメントにならない気がします。
だから、日本のメディアも下火になっていくのでしょう。

というわけで、このコーナーも今度こそ最終回かもしれません。

コメント

  1. 燃えない悶絶 より:

    こんばんは。ニューエキセントリックって、、、Foalsとか、Foalsとか、Foalsしか浮かばない。。
    もう、音楽シーンを揺るがす事件や革新的なアーティストがまとまって出てきて、ムーブメントに発展して行くことってないんでしょうね。そういう場合言葉は後からついてくると思います。もちろんそれ以前の土台になるアングラシーンが大事なのは言うまでもありませんが。今は少しでも変わったネタや僅かな差異を見つけてはそれをさも新たなシーンのように「名付けて」いるだけですかね。
     ところで、下手に奇をてらうよりこれまでと地続きな方が案外良い気がします。と言っても未だにレディへやシガーロスのですが、アイスランドのLeavesやスウェーデンのギターレスバンドEskju Divineは良さげです。まだあまり聞けてないしHyottokoさんならご存じかもですが情報提供。Leavesはアルバム一枚Last.fmの再生からMp3拾いました。あぁアナログ。

  2. Hyottoko より:

    LeavesやEskju Divineは名前すら知りませんでした。
    情報ありがとうございます。

    ギターレスって珍しいですね。
    他に思い当たるバンドがいません。
    面白そうなので聞いてみます!

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