サマソニまであと5ヶ月。
かなり気の早い話なんですけどね。
何でそんなに迷うかっていうと、怒り爆発っていうよりもポップパンクなノリに決まっているから。
でも、ダメとわかっていても何となく期待しちゃうし、怖いもの見たさっていうのもある。
見なきゃ損という思いもある。
だから迷うわけです。
思い起こせば約10年前、ピストルズが初めて再結成ツアーをやりました。
10代だった俺は見に行ったわけではありません。
この再結成で唯一の救いは、ジョン・ライドンが「カネのため」だと宣言したことだと思う(後に発言を撤回した気がしますが)。
つまり、昔のピストルズの伝説を期待して見に来るヤツが馬鹿なんだと本人自ら発言したのです。
俺は約10年前の武道館公演には行ってませんが、当時のMusic Lifeで読んだ賛否両論レビューは良く覚えている。
この間、引っ張り出して読んでみましたけど、ポップパンクな雰囲気だったようですね。
演奏技術が上達しているため荒々しさは失われ、絶妙のタイミングでマイクを観客に向けるというロックスターなピストルズがレポートされている。
俺のような未体験世代は当時の映像、数々のピストルズ伝説、そして「勝手にしやがれ」を聞いてSex Pistolsという伝説を作り上げるしかない。
それが良いか悪いかは別として、再結成ライヴは俺の中のピストルズ伝説を破壊することは間違いない。
10年前のレビューには、自ら作ったバンド像を破壊し、伝説に泥を塗るということを選んだPistolsを褒め称えるという苦しいレビューもあった気がしますが・・・
ちなみにロンドンパンク当時にPistolsを見にロンドンに行ったらClashのライヴを見てしまったという凄い体験の持ち主、大貫憲章さんは再結成ツアーを敬遠していた。
高島政伸は酷評、Glayの誰かは俺もあんな親父になりたいと微妙に褒めていました。
昔の伝説を期待した年寄は複雑な思いを抱き、生で見れるだけで嬉しいというキッズは大ハシャギだったようです。
10年経った今はポップパンク全盛だから会場は盛り上がるでしょう。
俺の中ではPistolsの最大の魅力は攻撃性、特にジョニーの吐き捨てヴォーカルだ。
それを期待できないのは明らか。
でも、何かがあると期待しちゃうんだよなあ・・・うーん。
どうせならPILを再結成すればいいのに。