再考 X JAPAN

毎朝同じ時刻の電車の同じ車両で通勤しているのですが、その車両にファッションはゴス・ロリで髪を赤く染めた女の子がいます。
まあV系ってやつだろうと。
一昨日ははじめて俺の隣に座ったんだけど、香水の匂いがきつくてね・・・
それにヘッドホンから音洩れしすぎ、ウォークマンで音楽聞いてる俺にも良く聞こえてくるわけだから。
車両変えようかなw

最近は前置きが長くなりがちですが、X Japanが再結成するそうですねぇ。
俺は世代的にXといった方がしっくりするのですが。

中学生の頃はかなりハマったねぇ。
それから15年近く経った今の自分がX Japanをどう思うかってことだけど、結論を言えば悪くはないけどズバ抜けて良くもないといったところです。
まあ中の上、普通に良いバンドかなあ。
ただ色眼鏡で見られてきたのは可哀想だ。

このバンドの不幸なところは外見で判断されてきたこと。
あとは女性ファンが大半を占めていること。
アイドルっぽいよね・・・
それに洋楽至上主義者の偏見が絡むと、音楽以前にダメ出しをされてしまうわけです。

最近、曲を聞いてみましたが、紅、Silent Jelousy、Week Endなど、壮大で大袈裟な失恋ソングが目立つ。
薔薇とか血とか狂気とかキザったらしい言葉が特徴なんだけど、要するにフラれたんだろw
失恋ソングを全て否定はしませんが、今聞くと何だかなあと思う。

ただ、爆発的なエネルギーは感じられる。
ぶち壊せー!みたいなw
“売れ線”という感じもしない。

今はどうか知らないけど、当時はXフォロワーなんていなかったと思う。
真似できるのはファッションと歌詞ぐらいで音楽は無理。
一番近いのはクラシックを取り入れたヨーロッパのメタルでしょうが、Xほど自然にクラシックと融合していたバンドはいなかったし、危険な香りとエネルギーを持ったバンドもいなかった。
Say Anythingなんて歌詞は笑っちゃうけど、そこらへんのバンドが書ける曲じゃないと思う。
ただ、YOSHIKIの曲は展開やアレンジがパターン化しているのがね・・・
それが個性だと言い換えることができるけど。

「レコーディングは妥協との闘い」と言うYOSHIKIは超完璧主義者でレコーディングに長時間かけることで有名ですが、ライヴでの演奏は完璧主義者とは程遠い。
ドラムが走りまくっているライヴ音源を残している辺り、ライヴでは勢いを重視していたと思う。
個人的には完璧な演奏よりも好きだ。
ただ、LAメタル並みの大袈裟な演出とパフォーマンスは馬鹿らしいとしか言いようがない。
東京ドーム3Daysなんて、大きい会場に嫌悪を抱く今では何やってんだ!としか思えん。

YOSHIKIは成功願望の強い人で商業主義的な行動が目に付くのも事実。
ロックスターな態度や行動もオルタナを通過した今では否定せざるをえない。
カネに関して言えば理解できなくもないけどねぇ。
5年もレコーディングしてればカネは無くなる。
カネの亡者だけど音楽制作のためには惜しみなくカネを使うと言えば聞こえはいいですが・・・

最高傑作は意見が分かれそうだけど、BLUE BLOODかな。
個人的には洗練された音より荒々しい方が好きだ。
Art Of Lifeも良いアルバム、っていうか曲だ。

まあ、大衆向けJ-POPや海外の偽物ロックを聞くよりは良いと思う。
再結成で全盛期の緊張感や爆発力を維持できるかは疑問ですが。

というわけで終了、今日はいつも以上に長く書きすぎた(苦笑)

コメント

  1. pignic より:

    中学生の頃、Jealousyを聴いていたら、3歳年上の従兄弟に『女の子はそんなものを聴くもんじゃない。もてないよ。』と言われたのを未だに覚えてます(笑)。でもいいバンドですよね。

    この間、Xが元気TVに出ててた大昔の映像(ヘビメタロッカー運動会みたいな映像。わかります?)をYoutubeで見たんですが、当時はただの変なロッカーにしか見えなくてただただ大爆笑してたのに、大人になって改めて見たら、YOSHIKIはちゃんとこういうところでプロモーションしてたんだなって感慨深くなりました。なんていうんだろう、熱心さに胸が打たれるというか(笑)。成功している人はいろんなところで努力家ですよね。

  2. あきら より:

     遂に「本当の」再始動をするようですね。
     記事を拝見するからに、恐らく僕とHyottokoさんは極めて近い同世代のようです(笑)。僕も昔はよぉく聴いたもんですが、今ではCDも残ってない・・・。
     今回の再結成でHIDEに代わるギタリストを誰か据えるのじゃなく、コンピュータで合成したHIDEのプレイを織り交ぜるそうですね。

     ま、個人的にはノーコメントです・・・。

  3. Hyottoko より:

    pignicさん

    >女の子はそんなものを聴くもんじゃない。
    そういう意味ではロックとして機能していたんでしょうねぇ。
    それに子供の頃は、「バンド=不良、落ちこぼれ、危険人物」っていうのが少し残っていた気がします。

    外人英語教師にI Like Nirvanaと言ったらYou’re Dangerous(あなたは危険人物)と言われたという話を思い出してしまいましたw

    たけしの番組は全く記憶にないですが、音楽を聞いて欲しいからテレビに出ることにしたとか言っていた記憶があります。
    インディ時代はチケットを強引な手売りで捌いていたようですが、あの格好で「買えよ!」と迫られたら怖いですよねw

    今聞いてみると、大袈裟な歌詞は爆笑モノですけど巷でいわれているほど音楽は悪くないですよね。
    海外の量産バンドより良いと思います

    あきらさん

    俺はlast.fmで表示しているように20代最後の年です。
    CDは、シングル以外は捨てずに取って置きましたがカビが酷かったですw

    昔は今思うと言語道断なのを聞いていましたからねぇ。
    最初に買ったCDはチャゲアスのスーパーベストでしたw

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