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2007-08-16

のだなカンタービレと音楽雑誌の長所短所

サマソニ気分が抜けないまま働いております。
夏休みで1週間ぐらい休ませろコラ!と叫びたい気分です。

のだなカンタービレとは某アニメのことじゃありません。
音楽雑誌SNOOZERで新たに始まったコーナーです。

「雑誌はバンドを持ち上げるもの」という風潮に、もの申す野田努さんと田中宗一郎さんが、あるアルバムを遠慮なしに批評するというコーナー。
今は亡きMUSIC LIFEにも同じようなコーナーがありました。

今回は、Bjorkの” Volta”、Klaxonsの”Myths of the Near Future”、Super Furry Animalsでした。
ビョークはエラそうなこと歌っているクセに、ロンドンの街を歩いているときゴミをポイ捨てしたのを俺は見た!ヤツの陰毛も俺は見た!とか、Klaxonsは直に消費されるんじゃないの?など好き放題言ってて面白い。

ROとかCBは基本的にバンドのことを悪く書かないからなあ。
数年前に点数制を復活させたCBですが、最低点数は★★★なのかと思うときがある。

あくまで俺の想像ですが、そこには大人の事情が透けて見えるわけです。
広告主であるレコード会社とは良好な関係を築きたいと。
悪く書かれると売上に直結するからレコード会社は不快に思うでしょう。

雑誌側としても、悪く書くとインタビューやライヴの取材をやりにくくなるし。
表紙を飾れるほどの大物バンドとなれば尚更。
それに、浅井健一のように気に入らないジャーナリストを殴るアーティストもいるわけで。

逆に言えば、レコード会社は雑誌に取り上げて貰らうのは宣伝になる。
だから、良く書いてくれるなら広告を出すという大人の話に発展しそうだ。
ジャーナリストも自由がないんですねぇ。

ただ、そういうスタンスのおかげで、日本の雑誌は海外バンドに評判がいいし、信頼されているようです。
それは長所と言えるでしょうが、持ち上げすぎるのもどうかと思う。
期待の新星、シーンの決定打、大型新人、他のバンドと一線を画すといった言葉は聞き飽きた、最近だと特にUK系。

だから、雑誌=バンドを褒めるという風潮に喧嘩を売った、のだなカンタービレには期待しています。
SNOOZERはしがらみが少ないようで、元々そういう記事が多んだけど。
今はネットでいろんな人の意見が手軽に読めるけど、雑誌の影響力も未だに無視できないと思う。
まあ、俺が悪口大好きって言うのもあるんですけど(苦笑)。

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