PJ Harveyのライヴの感想 (2017年1月31日 オーチャードホール)

昨日はPJ Harveyのライヴに行ってきました。
私は3階席だったんでステージの細部までは見えなかったんですが素晴らしいライヴでしたよ。
ポーリー含めて9人編成の大所帯。
ポーリーも少しですけどサックスを吹いていました。

内容は予想通りThe Hope Six Demolitionの曲が中心でした。
序盤にThe Hope Six Demolitionから5曲、その後Let England Shakeから4曲。
冷淡に醒めた目で見られているような緊張感のある演奏とパフォーマンス、照明が良かったです。

サウンド的にはレコードとは各楽器の音量が違うんで、レコードで聞くのとは全く違う印象を受けました。
レコードを聞くとポーリーの歌の後ろで様々な楽器の音がなっているんですが、良くも悪くも音が小さくて脇役以下って場合も多々ありました。

ライヴだと9人編成だけあって様々な音がよく聞こえました。
まあ曲によっては演奏する必要がなくなってしまうメンバーもいたのですが。

レコーディング作品と全く違う印象を受けるというのは良いライヴの条件の一つですよね。

サウンド的にもパフォーマンス的にもA Line in the SandとThe Glorious Landは圧巻のデキだったと思います。

中盤にはWhite Chalkの曲を織り交ぜ、期待していたThe Wheelも演奏してくれました。
The Wheelちょっと全体的な音量が大き過ぎて期待を上回るとは言えなかったんですが、それでも良かったと思います。

そして後半には90年代の名曲を3曲ほど演奏したんですが、私としては50ft Queenieは余計だったかなあと思います。
ステージの流れと雰囲気には合っていなかったかなあと思ってしまいました。
Down By The Waterはマッチしていたと思います。

アンコールにはまさかまさかの漆黒の曲The River。
「苦痛を川でゆっくり洗い流して」闇のステージは終了しました。

セットリストを見直すと全20曲のうちThe Hope Six Demolitionから10曲でMedicinals以外は全て演奏しました。
後はLet England Shakeから4曲。

約75%が近年の政治的な曲となりました。
過去の名曲を期待していた人には残念なセットリストだったのかもしれません。
それが理由なのかはわかりませんが、私の近くにはアンコール演奏前に帰ってしまった人もいました。

私は今のPJ Harveyも好きなんで大満足でした。
むしろLet England Shakeからの選曲を増やしても良かったのではないかと思いました。

セットリスト
Chain of Keys
The Ministry of Defence
The Community of Hope
The Orange Monkey
A Line in the Sand
Let England Shake
The Words That Maketh Murder
The Glorious Land
Written on the Forehead
To Talk to You
Dollar, Dollar
Devil
The Wheel
The Ministry of Social Affairs
50ft Queenie
Down By The Water
To Bring You My Love
River Anacostia
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Near the Memorials to Vietnam and Lincoln
The River

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