コンニチハ、ジョン・ライドンです。
シアトルが嫌いです。
Summer Sonicの開催が近くなってきました。
Public Image Ltdのステージが楽しみです。
PiLのアルバムにHappy?というのがあって、その1曲目はSeattleという曲なんですが、歌詞の内容からしてジョンはシアトルのことが嫌いのようです。
この曲がどういう経緯でできたのかはよくわからないのですが、86年にツアーでシアトルを訪れたときに嫌がらせをされたという説があります。
この時のPiLの前座はGreen Riverだったので、マーク・アームとスティーヴ・ターナーの発言がヒントになるんですが。
Green River TourBook
86年6月26日のところにインタビューが掲載されています。
まあそういうこともあったとw
サマソニでPiLを見るんで、最近は聞き返してばっかりです。
そういうわけで再考Public Image Ltd。
Sex Pistols後、ジョン・ライドンは「ロックは死んだ。ポップは生き残る。」といってPiLを始めたと言われているわけですが、そこでリリースされたのが1stのPublic Image。
ピストルズとは全く異なるサウンドが展開されていて、結構良いんです。
Religion II / Public Image Ltd youtube
ですがPublic Image、Low Life、Attackといった曲は結構ピストルズっぽいですw
歌詞は良いんですがねえ…
続いて2ndアルバムMetal Boxですが、あらためて聞くと私にとってはこれが最高傑作かなあ。
ダブやレゲエの影響を受けたといわれ、実験的な感じですが、ポップすぎず実験的過ぎずにバランスが良いです。
Public Image Ltd.- Poptones youtube
3rdのThe Flowers of Romanceは、ジョン・ライドンの「脱ロック」が完成したアルバムとか言われるようです。
ダブやレゲエの要素は後退し、民族音楽とか宗教音楽などの影響下にあるようです。
中にはPhenagenのようにお経とか呪文とかを連想させるような曲も。
Public Image Ltd.- Phenagen youtube
私の友人が「歳をとると何でみんな宗教じみてくるのか?」とか言っていましたw
緊張感があって良いんですが、実験的過ぎる気がするので私はMetal Boxの方が好きです。
Public Image Ltd.- Banging The Door
これまでの初期3枚は一般的に傑作といわれています。
問題はその後ですw
日本盤のライナーによると、音楽的な評価は高かったようですが売上には結びつかず、ライヴもあまりやらなかったので経済的に苦しくなったようです。
83年の初来日で禁断のAnarchy in the U.K.を披露したものこうした事情からだと言われています。
音楽性はポップ化、ダンス化していきます。
3rd後は、ピストルズのような音楽を期待する大衆の目との戦いではなく、初期のPiLが生み出した音楽性を期待する大衆の目との戦いだったという人もいました。
まあセルアウトだの賛否両論あるようですが、個人的には4thのThis Is What You Want… This Is What You Getはそこそこよいと思います。
PIL – This Is Not A Love Song youtube
Public Image Ltd. – The Order Of Death youtube
ですが、坂本龍一やスティーヴ・ヴァイなどが参加した5thのAlbum(Compact Disc)はRiseのように人気がありそうな曲もあるんですが、全体的には何だかなあと。
スティーヴ・ヴァイのギターのおかげでおかしな方向に・・・
Public Image Ltd – Rise
冒頭に紹介したSeattleという曲が収録されている6thのHappyは聞いていて厳しいです。
PIL – Seattle youtube
なんか、アルバムを重ねるごとにジョンの個性的な皮肉たっぷりニヒルなヴォーカルがサウンドとマッチしていないと思えるんですよ・・・
ただ、7thの9というアルバムはかなり良いと思います。
私の中では長らくPiLの最高傑作でした。
ジョンの皮肉なヴォーカルとポップな音楽が上手くマッチしていると思います。
U.S.L.S. 1という曲は最高に美しいと思います。
まあ逆に言えばこの曲だけで持っている気がしないでもないですしw、世間一般ではアルバムとして評価が低そうですが、ポップ化後だったらこのアルバムかな。
Public Image Ltd. – Happy youtube
Public Image Limited – USLS 1 youtube
で、最後の8thアルバムThat What Is Notも聞いていて厳しいです。w
まあ私の個人的なオススメ順は、Metal Box、9、Public Image、The Flowers of Romanceですかねえ。
9が気に入ったならポップ化したPiLを聞いてみたらよいかと。
気に入らなかったら手を出さない方がよいかもw
あらためて聞き返してみると、やっぱりジョン・ライドンは凄いと思います。
最近の初期衝動系バンドは1stアルバムのみの一発屋ばかりということもあって、初期衝動後にPiLに匹敵するようなことができるバンドなんて殆どいないでしょう。
真のミュージシャンになれないっていうか。
まあ今日はこれで終了です。
コメント
Hyottokoさん、こんばんは。
いつも楽しくブログを拝見しています。
おおっ、HyottokoさんがPILを語っている!(笑)
冒頭の”シアトルが嫌いです”にはドキリとさせられました。グランジのこと言ってるのかと思って(笑)。そういえばジョンがカートの自殺について何か言ってたような気がしますが…。
PILとUSオルタナティヴ・ロックの関わりというのも興味がありますね。アメリカの後進へのポストパンク勢の影響ってGang of Fourはよく聞くんですけど、PILはあんまり聞かなくて…。2000年代からポストパンクが再評価されているって言われてますが、今連想されるのってGang of Fourのようなキレのいいギターを鳴らすとか、ダンス・パンクっぽいことやってるかって感じなんじゃないでしょうか。ぜんぜんPILが連想されない(笑)。
ちなみに私は『The Flower of Romance』、『Metal Box(Second Edition)』、『First Issue(Public Image)』、『9』、以下略(笑)の順です。上位アルバムはHyottokoさんと共通でしたが、『Album』が好きな人は結構いるかもしれませんね。
ジョンは言うことがコロコロ変わるらしいのでNirvanaのことを好意的に思っているのか嫌いなのか良くわかりませんw
Sonic YouthとアルビニはPILが好きなようですが、他のバンドからはあまりPILが好きだと聞こえてこないです。
PILの影響下にあるバンドは沢山いるかもしれませんが、特にThe Flower of Romanceなんかは真似することすら難しいのかもしれませんね。
だからPILを連想させるバンドがいないのかもしれません。
初めまして
hippoと申します
初めて訪問しました
SEXPISTOLS~PIL
中学二年からリスナー、オーディエンスです
ジョンは脳膜炎(正式な病名は忘れました)
記憶が無くなって、母親の影響が強い人ですけどPILは
キースレヴィン、ジャーウオッブルのジョンのフィルターを通して出来た作品です
メンバーが抜けた時点で、純粋な糞たれジョンのフィルターがなくなったのです
その後はジョニーロットンかミスタービーンか解らなくなり、悲しい次第です
ジョンはマリブに住み経営の才能もある様です
豚みたいに太ったジョンはがっかりです
ここに来た理由は
※ATTACKの翻訳を知りたいのです
国内版には聞き取り不能となっています
勝手ながら宜しくお願いします