ロッキングオンの「10年代、インディは何を歌う」を読んで思ったこと

コンニチハ、R誌の編集長です。

11月号ではBeatlesの赤盤青盤特集、12月号ではThe ClashのSandinista!リリース30周年特集と、レトロな企画が続いていますが、これが今後のR誌の方向性だとは思わないで下さい。

確か編集後記に書いてあった気がします。

まあ12月号のパンク繋がりのESSENTIAL 10 PUNK SONGSという記事は良かったですね。
こういう場合は無視されがちなBlack FlagやMinor Threatが入っていましたし。

で、レトロな企画が続いた後の1月号はリアム・ギャラガーが表紙という微妙なものでしたがw、「10年代、インディは何を歌う」という特集がありました。


内容は退屈ってわけじゃあないんですがね。
それこそ数年前だったら特集タイトルだけでよくやったと賞賛していたと思うんですが、なんだかなあと思ってしまいました。

インディっていう言葉の意味合いが、もう昔とは違っちゃっていますからねえ。

例えば、少し前に「スティーヴ・アルビニがソニック・ユースをオルタナティヴ・ロックを貶めたと糾弾」とのニュースが流れました。
ttp://ro69.jp/news/detail/41298

でも、最近のインディ・ファンの中にはアルビニがなんで糾弾しているのか理解できない人も多いと思いますよ。

わかりにくい横文字が大好きなSNOOZERはインディ・スノッブという言葉を頻繁に使用しているので、インディ・スノッブは今でも多いんだなあとは思います。

スノッブというのはネット上の辞書によると、「(自分の愛好する学芸・趣味などを至上のものと考え鼻にかける)えせインテリ,通ぶる人」だそうです。

まあ中二病ってことですw

最近のインディについては以前に書いた記憶があるのですが、まあピッチフォークに好かれそうなローファイなインディポップには飽き飽きとか、ロックはネタ切れとかそういうことだったと思います。

他には、頭の良さそうな優等生っぽいのばっかりだというのもあります。
チンピラっぽいのがいないといいますかw

それに闘ってるって感じがしないんですよね。
昔は反メインストリームとか反レーガン政権とかあったんですが、まあ今は敵がいないっていうのもありますけどね。

だからDirty ProjectorsのBitte Orcaのように音楽が素晴らしいのはあるんですが、そういうのばっかりじゃあ危険度ゼロで刺激不足といいますか、おとなしすぎるというか、物足りなさはあります。

そういうわけで、「10年代、インディは何を歌う」といわれても明るい未来を想像するよりはネガティブなことしか思い浮かばないわけで。

Witch Houseと呼ばれている界隈からは、中二病の人はインディの次は自主制作系のバンドに流れるのかなあと思ったりしますけどねw

昨日、年内の更新は最後かもと書きましたけど今日は暇ができたんで。
年内は明日か明後日と、31日の夜の2回できるかなあという状況です。

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