再結成から2年後の2012年にリリースされた6thアルバム。
オリジナルアルバムとしては16年ぶりとなった。
90年代には同じような音楽性のアルバムを制作せず、作品を重ねるごとに変化していったが、今作でもその姿勢は健在。
基本路線はハードロックだがSoundgardenらしさを感じさせつつも、16年前にはなかった新たな面も感じさせてくれる。
比較的陽性なハードロックな曲が続いたと思ったら、歌詞もサウンドも陰性なBones of Birdsが飛び出してきたり、吹奏楽器を取り入れたBlack Saturday、ソロ活動で歌を追求したからこそ生まれたHalfway There、歌詞も展開もクライマックスに相応しいRowingなど、聞きどころはたくさんある。
90年代のアルバムを知る身としては最高傑作とは言えないまでもなかなかの良作だと断言できるが、最初に聞くならやはり90年代の傑作を聞いてほしいとは思う。