Alice In Chains / Dirtの紹介

最高傑作と称されることが多い92年リリースの2ndアルバム。

1stでは比較的アップテンポな曲が印象的だったが、今作ではスロー・ミドルテンポの曲が目立つ。

レインのカリスマ的な声と情念的なメロディライン、演奏隊が生み出すドロドロとしたヘヴィネスは、破壊的でもあり美しく儚いものでもある。

楽譜上ではAlice In Chainsよりも低音を出すバンドは多く存在するが、このDirtに匹敵するほどヘヴィだと感じるバンドは、Dirtリリースから15年以上経過した今も数少ない。

それほどAlice In Chainsというバンドが生み出すグルーヴが強烈で危険なものだったのだろう。

歌詞は、Rain When I Dieの「俺が死ぬ時は雨が降りそうだ」、Sickmanの「幸運なことに俺はいつか死ぬ」、Roosterの「俺を殺す方法はまだ見つからないのか?」、Dirtの「もう生きていたくない」など、自殺を連想させるものが多い。

自殺願望だけでなく、恨み、自己嫌悪、ジャンキー宣言、埋められない孤独感、疎外感、人生の虚しさなどばかりで、良く言われる「陰鬱」という面ではNirvanaのカート・コバーン以上に病んでいるとしか思えない歌詞ばかりだ。

このアルバムリリース後、べーシストのマイク・スターは多忙なバンド活動が嫌になり脱退。

マイク・アイネズが後任として加入した。

Alice In Chains (アリス・イン・チェインズ)へ戻る

バンド紹介へ戻る

トップページへ戻る

Hyottokoをフォローする
GRUNGE ALTERNATIVE (グランジ・オルタナティヴ)の総合サイト
タイトルとURLをコピーしました