85年の3rdアルバム。
付属ポスターが大トラブルを巻き起こしてしまった。
ビアフラ自身はこのアルバムが最高傑作だと振り返っている。
アップテンポな曲もあるが綺麗にまとまっているし、総合ロック的なアプローチが印象的で、音楽スタイルとしてのハードコアからは最もかけ離れたアルバムとなった。
音楽的な充実度は間違いなくこのアルバムが一番で、ビアフラが最高傑作というのもそのためだろう。
しかし、初期の爆発的なエネルギーを好む人にとっては最高傑作とはいえないかもしれない。
Soup Is Good Food、Goons Of Hazardなどではビアフラのブラックユーモアが全開。
特にMTV-Get Off The Air(MTVは放送中)は、ロックから反逆性を奪い取ったMTVを面白おかしく皮肉った最高の曲だ。
MTVに関しては、MTVの開局とロックの死とL.A.メタルを参考にしてほしい。
MTVの開局とロックの死
おまえは反逆のロックン・ロールを 穏やかなるパット・ブーン(ポップ・シンガー名)に仕立てた 想像力など何も残っていない証拠 MTVは放送中 MTVは放送中 Dead Kennedys / MTV-Get Off The Airの歌詞を引用
L.A.メタル
そんな中で、後にオルタナ系バンドから馬鹿にされることになったLAメタルを中心としたHR/HMが大流行し始めた。 Motley Crue、Van Halen、Ratt、Poison、Night Ranger、Faster Pussycat、B
最後のStar And Stripes Of Corrution(星条旗は堕ちた)では、この頃のアメリカは既に他国から嫌われる存在だったのがよくわかる。