Butthole Surfers / Independent Worm Saloonの紹介

前作リリース直後にRough Trade Recordsが破産してしまったため、メジャーレーベルのキャピタルと契約を結び制作されたメジャーデビュー作で、リリースは1993年。

Led Zeppelinのジョン・ポール・ジョーンズがプロデューサーを務め、その影響でハードロック、メタルの要素が強く出たアルバムになった。

Butthole Surfers流の風変わりで狂気染みたロックンロールに仕上がっているものの、アップテンポで聴きやすい曲が多く入門に最適だ。

Who Was in My Room Last Night?(X Japanのhideが自身のソロ活動でパクった曲)、Goofy’s Concern、Dog Inside Your Body、Strawberry、Dancing Fool、Dust Devilのようなハードな曲だけでなく、ウェスタンカントリーなThe Wooden SongとThe Ballad of Naked Man、REM風歌モノのTongue、何となくGuns N’ RosesのBad Obsessionを連想してしまうThe Annoying Songなども聞きどころ。

圧巻(最悪?)なのはClean It Upで、前半部分はゲロを吐くときの呻き声となっており、ギターでもオエーという呻き声を再現しているカオティックな曲。

また、日本盤ボーナストラックのBeat the Pressもゲロを吐くときの呻き声だ。

最も好きなアルバムに挙げる人も多いだろうが、このバンドの最大の特徴であるサイケデリックを排除した方向性について本人たちはあまり気に入っていないようだ。

ジョン・ポール・ジョーンズは、俺たちが持ってきたサイケデリックな曲よりも、ロックっぽいものの方が気に入ったってわけ。

7万ドルも払ってるご立派なプロデューサーの意見だ、ノーとは言えないもんね。
おとなしく従ったよ。

ロッキングオン1993年12月号 ポール・レアリー

ギビーにいたっては「あまりうまくいかなかった。音もゴミみたいな仕上がりだった。」と回想し(Electriclarrylandの日本盤ライナーノーツより)、人間的にもジョン・ポール・ジョーンズと問題を抱えていたようだ。

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