2011年リリース。
ジョン・フルシアンテが再脱退し、ジョシュ・クリングホッファーが加入してから初のアルバム。
曲作りに大きな貢献をしてきたギタリストが交代するということで、大胆な変化を期待していたのだが、残念ながら多少の変化こそあるものの大幅に音楽性が変わったわけではない。
音楽性に大きな変化はないし、メロディアス路線を深化させたわけでも、陽気なファンク路線に回帰したわけでもない。
何もかもが中途半端で、この3点のどれか1つを期待していた人の全てを満足させようとして失敗したかのような印象を受ける。
曲の質も全体的に良くないし、駄作といわざるを得ない。
まさに自ら創り出してきた音楽性に囚われて身動きができないスタジアムバンドといったところか。
ビッグなバンドで様々なしがらみの中で活動することに抵抗を感じ始めたジョンが脱退したのは正解だと思うし、オルタナティヴを期待するならジョンのソロを聞いた方が良いだろう。