前作から3年後の2002年作。
アルバムタイトル曲By The WayやCan’t Stop、On Mercuryなどのラップな曲も存在するが、ファンクやパンクの要素を意図的に減らしメロディアスな路線を推し進めたのが特徴だ。
Universally Speaking、Dosed、The Zephyr Songなどの甘いメロディを持った曲がこのアルバムの主役だ。
当時は良いアルバムだと思ったが、あらためて聞いてみると首をかしげてしまう。
前作のような哀愁感を漂わせているわけではなく、単純にメロディが甘いだけ。
ミドル・スローテンポのバラード風の曲を連発するのはセルアウトとまではいえないが、刺激不足で生ぬるくなったといわざるを得ない。
一方でそれがレッチリの新境地という意見もあるだろうが・・・
次作のアルバムリリース時のインタビューで、今作を製作中にフリーが本気で脱退を考えてたことが明かされた。
フリーはもっとファンクの要素を取り入れたかったようだが、メロディ路線の主導権を握っていたジョンと衝突。
自分の意見を取り入れてもらえないと感じ、バンド内に居心地の悪さを感じていたようだ。