Beastie Boys / Licensed to Illの紹介

1986年にDef Jamからリリースされた1stアルバム。

プロデューサーはデフ・ジャム創設者の一人でもあるリック・ルービン。

前述したようにヒップホップのアルバムとして初の全米チャート1位に輝いたアルバムでもあり、現在までに1000万枚以上売れている。

1曲目のRhymin & StealinからBlack SabbathのSweet Leafのギターが飛び出すなど、全体的にラップロック、ラップメタルといった印象が強い。

大ヒットしたFight For Your Rightや、メタルバンドのSlayerのギタリストであるケリー・キングが参加したNo Sleep Till Brooklynはラップメタルのパイオニア的な役割を果たした曲の一つといっていいだろう。

She’s Craftyのビデオを見れば一目瞭然なのだが、この頃の彼らはパーティーが大好きな単なる悪ガキといったところ。

大人になったメンバーは思い出したくない過去なのかもしれない。

2000年にリリースされたBeastie Boys Video Anthologyというビデオクリップ集には、Licensed to Illから1曲も収録されなかった。

当然のことながら、思い返しただけで身をよじりたくなるような思い出はいろいろあるよ。

暴力や女性蔑視やいろんな人への無礼な態度を含めた過去の言動は、今の俺が表現したいと思ってることからあまりにもかけ離れちゃってるからね。

だけどこうやって変わることができてしかもその変化を反映させたレコードを作れるっていうのは、実際すごい恵まれてたと思う。

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