2004年作で、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ後のアルバムだけあってその影響が色濃く反映されていると思う。
アルバムタイトルの「5つの自治州」というのはニューヨーク市のことだし、そのテロ攻撃で崩壊してしまったツインタワーが描かれているジャケットが印象的だ。
歌詞も当然のことながら地元ニューヨークに対するもの、政治的なものが目立つが、シリアスになりすぎずに陽気でパーティー的の雰囲気もあるのが彼ららしい。
音楽的には前作同様に「ロックやパンクから離れてヒップホップに回帰した作品」と評された。
前作はさまざまな音楽を取り入れてバラエティ豊かな面があったが、対照的に今作はシンプルでエレクトロなビートの上で3人がラップしてるだけで、ごった煮感は全くない。
まさに世間でいうところの「ヒップホップ」である。
Ch-Check It Out、3 the Hard Wayは名曲だと思う。
歌詞対訳がついている日本盤を推奨したいが、2004年盤はCCCD(コピーコントロールCD)なので注意していただきたい。